台風12号は、29日午前1時頃、三重県伊勢市付近に上陸しました。雨のピークは、関東・甲信・東海は29日昼前まで、近畿は28日の夜遅くから29日の昼過ぎまで、中国地方は29日朝から30日の昼までと予想されています。(Yahoo!天気より)

台風が紀伊半島の東側から上陸するのは、気象庁の1951年統計開始以来初めて。特に、西日本豪雨で大きな被害を受けた中国・四国地方で再び大雨になるおそれがあるため、気象庁は厳重な警戒を呼びかけています。

29日午前2時現在の予想進路図(Yahoo!より)

 

▽夏休みの土日直撃!! ANA便はどうなる??

この台風12号は、従来の「時計回り」とは逆に、日本列島を東から西に横切る、きわめて珍しい進路が予想されています。

ここでANA運行状況をリアルタイムで告知するツイッターなどをまとめてみました。

▽ツイッターなら「ANA運航の見通し状況」

「ANA運航の見通し状況」 https://twitter.com/ANA_flight_info/

こちらは、当日や翌日の国内線・国際線、運航見通し情報の配信や、運航情報に関するお問い合わせに答えるサポートサービスを提供しています。ツイッターアカウントをお持ちの方でしたら、こちらをフォローすればかなり早く情報が入手可能です。

ANAツイッター画面より

ただ、問い合わせ殺到時には個別対応もできないそうで、こんな注意書きも。

返信にはお時間をいただく場合もございます。また、台風等でお問い合わせが多い場合は個別の対応ができないこともございます。各便の運航情報は発着案内をご覧ください

▽欠航や遅延!!ANAサイトに対応方法が掲載中!!

搭乗予定便に欠航や遅延など影響が出た場合、「予約時」「出発前」など、段階ごとに分けたサポート方法が、こちらのHPに記載されています。

ANAwebsite

▽知られざる航空会社の台風対策

台風が接近・上陸する場合、航空会社には我々利用者にはあまり知られていない対応もあるんだとか。たとえば「航空機の台風避難」。聞き慣れない言葉ですが、駐機中の航空機が強風で破損しないよう、他の空港などに逃がす手段です。とくに、格納庫もない地方空港などで翌朝まで夜間駐機させておく際、強風で航空機の翼や機体が空港施設などに接触してしまう恐れがある場合には、このような措置がとられることがあるそうです。

ANAが使用する大型機の場合には、機体自体がかなり重いため燃料を多めに積載して動かないようにするなどの措置もとられるようですが、自衛隊や米軍の戦闘機などでは、台風接近前に遠方の基地まで事前に機体を「台風避難」させておく措置が頻繁に行われています。

一方、運航便が乱れれば、航空機に絡む「人」の動きも大きく左右されます。パイロットは機種や路線ごとの資格に加えて、乗務時間の制限もあります。さらに、客室乗務員や地上係員、さらには整備担当者らのスケジュール調整も必要になってきます。台風接近時の航空会社は、文字通りてんやわんやの状態になるそうです。


繰り返しになりますが、台風進路図から離れた場所でも大雨の予想が出ています。土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫には厳重に警戒が必要です。さらに、落雷や竜巻などの激しい突風にもくれぐれも注意下さい!