4日午後2時ごろ、神戸市付近に再上陸した台風21号の影響で、関西国際空港では駐機場などが高潮によって浸水しているもようです。関空では最大瞬間風速58.1メートルという猛烈な風を観測するなど、大荒れ状態となっています。

台風21号(4日午後2時現在)気象庁HPより

▽A滑走路とB滑走路を結ぶ誘導路が浸水!

各放送局の情報カメラの映像によると、関空A滑走路とB滑走路を接続する誘導路や駐機場が、高潮によって完全に浸水している様子が報じられました。

読売テレビの情報カメラでは、誘導路の「E1」の辺りが完全に水につかっている様子。航空機から貨物コンテナを降ろす作業車両や搭乗橋(PBB)の車輪半分ほどの高さまで浸水している状態で、一部の貨物上屋、さらにバスターミナルの一部も浸水状態だそうです。

▽関空連絡橋にはタンカーが衝突

一方、関空と大阪泉佐野市を結ぶ連絡橋には、午後1時すぎ停泊中のタンカーが衝突しました。タンカーは、荷下ろし後停泊していたところ強風に流されたようで、映像では右舷のブリッジ下部分が連絡橋に食い込み、連絡橋の道路部分や標識などが破損しているようです。

下記のNHK映像では、連絡橋が接続部分から大きくずれている上、標識が併走する鉄道部分に倒れ込んでいます。鉄道部分の架線に損傷があった場合、関空連絡橋は車両・鉄道ともに復旧まで時間がかかる可能性が出ています。


▽台風通過後、関空はどうなる?

連絡橋自体が破損する中、空港内の施設や車両も浸水した関空。台風通過後の5日以降も大きな影響が出る可能性もあります。関空の利用を予定される方がは、航空各社の情報にくれぐれもご注意下さい。