2019年5月24日からANAが成田・ホノルル路線に投入した世界最大旅客機A380「フライング・ホヌ」。
まもなく就航から半年を迎えるのを前に、噂の機内が今どうなっているのか、実際に乗ってみました!搭乗リポートをお伝えします!
▽ビジネスクラスはボーイング777を超えた?!
搭乗リポートというと「記事がだらだら長い!」「ご満悦ネタだろ!」と突っ込みたくなる方々、多いでしょうねえ。そこで、今回あえて最初に結論から申しましょう!
「A380ビジネスクラスは、従来のビジネス席より良いかも!」(個人的見解)。
その理由はこれから「だらだら」とご説明していきますね!
▽お馴染みスタッガードだけどちょっと違う
A380に使用されたビジネスクラスシートは、基本的にはANAが世界のエアラインの中でも比較的早期に導入したお馴染みの「スタッガード仕様」。
座席を互い違いに配置し、大型のテーブル(物置スペース)」と180度のフルフラットシートを実現させた、今ではANAビジネスクラスの代名詞といえる存在でしょう。
「スタッガードって何それ?」「これだからマニアは困る!」そうお嘆きのご貴兄、いらっしゃるでしょうねえ。平たく申しますと、自分が脚を伸ばすスペースの上が前席のテーブル(物置スペース)になり、それが互い違いになっているということですが・・。まあ、写真で分かりますかね・・。
▽シートの随所がマイナーチェンジに!
ちょっと見ると欧米路線を飛ぶ主力機・ボーイング777-300ERのビジネスクラスシートと似ていますが、よく見ると結構変わっていますよ!
座席横のテーブルスペ-スや、エンターテインメントシステムのリモコン取り付け位置が変更されています。テーブルスペースにあった箱型の小物・メガネ入れはなくなって、そのぶんスペースが広い印象に!
これまで座席ひじ掛け部分にあったエンタメシステムのリモコンは、テーブル部分に収納。従来シートでは、リモコンを毎回きちんと収納しないと脚の腿あたりに当たって、意外と面倒くさかったんですよね!
ボーイング787-9、-10の最新ビジネス席でも同様の変更が行われているので、最も使いやすさを追求した仕様と言えそうです!
※ANAはロンドン路線で個室型ビジネスクラス「The Room」を展開、ニューヨーク路線にも投入予定です。今後の欧米主力路線は「スタッガード」との差別化を打ち出して行く方針なのかもしれません。
▽やっぱりモニターに注目!
そして、何より変わったのがエンタメシステムのモニター!さすが最新モデルらしく液晶画面はクリアに、パソコンやスマホのように画面タッチでチャンネル変更などが可能です!ぶっちゃけ、前述したリモコンは全く使わずにエンタメシステムを楽しむことができました!
エンタメ最大の注目は「機外カメラ」。
「機体前方」「下方(飛行中のみ)」「尾翼カメラ」の映像が、常時表示可能です!
中でも、絶対見てほしいのが「尾翼カメラ」!これは、ボーイング社の機体には未装備で、エアバス社がA380のほか、A350など最新機種に設置しているカメラですが、巨大なA380を見下ろすカットは迫力は十分!
当然、エコノミークラスなど全席でも視聴可能です!これなら窓側座席でなくとも展望感を十分感じることができますよ!
まずは、ANAのA380ビジネスクラスシートの概要をお伝えしました。注目の機内食・サービスなどはまた次回に!