2019年 12月 の投稿一覧

ビジネスクラス搭乗レポート:NH174便(成田からヒューストン)

ANAのビジネスクラスで成田からヒューストンまで搭乗しましたので、レポートしたいと思います。

搭乗レポート

スケジュール

ANAのヒューストン線は成田から1日1往復となっています。ANAと同じスターアライアンスではユナイテッド航空が同じく成田から1日1往復で直行便を就航しています。直行便以外では、西海岸のロサンザルスやサンフランシスコ経由、東海岸だとワシントンD.C.やシカゴなどからの乗り継ぎとなります。乗り継ぎ便ではANAだけでなく、ユナイテッド航空やシンガポール航空、エアカナダなども就航しており選択肢は比較的多いと言えそうです。なお、ANA便の東京(成田)とヒューストンは以下のように運航されています。(※2019年夏ダイヤ)

NH174 NRT 11:10 → 09:30 IAH
NH175 IAH 11:30 → 15:20(翌日) NRT

ヒューストン線機材

ヒューストン路線の機材はボーイング777-300ER型機が就航当初から投入されています。2019年の8月からロンドン線に導入された新シートにいずれ置き換わると思いますが、ニューヨークやフランクフルトなどの重要路線の導入が済んだ後、2020年下期以降になるのではと思っています。

搭乗

搭乗開始は10:40とコールされており、ほぼ案内の通り優先搭乗が開始。この日は56番ゲートからの搭乗でした。

ビジネスクラスのシート

ウェルカムドリンク

搭乗してから、荷物の整理を済ませた後、担当いただく客室乗務員の方が席まで挨拶に来て、「必要なものがあればいつでも声をかけてください」といって戻っていきました。また、ビジネスクラスの搭乗が落ち着いた頃、ウェルカムドリンクを持ってきていただきました。オレンジジュースとスパークリングワインでしたが、この日は両方いただきミモザを作ることにしました。

オレンジジュースとスパークリングワイン

機内食

搭乗も落ちついて、11:15にはドアクローズ。飛行機がスポットを動き出しましたが、午前の出発便で混雑しており、11:55頃に離陸しました。離陸した後、水平飛行に入ってからおしぼりが配られ、その後メニューが配布されました。日本発の場合は和食を選ぶとにしているので、事前にリクエストしておきました。THE CONNOISSEURSによる和食は板橋にある日本料理店「よし邑」とのコラボレーションメニュー。ちょっと残念だったのは、事前リクエストいていたにも関わらず、和食と洋食のどっちを選ぶか確認があったこと。事前リクエストは確かにされていると確認してくれましたが、もしかすると事前リクエストする人は多くないのかもしれませんね。いずれにせよ、聞く前に確認はしてほしいとは思いました。

よし邑

よし邑とのコラボレーションの日本食メニュー

アミューズ

食事の前にアミューズが配膳されます。日本食をオーダーしていたので、ドリンクはお茶にしていたんですが、トマトのピクルスとチーズはワインが合ったかも、とちょっと後悔。

右:トマトのピクルスとチーズ ハーブオイル
中央:ナッツチリパイスティック
左:フォアグラと林檎のミルフィーユ

前菜と小鉢

アミューズの後、前菜と小鉢が配膳。今回、ビジネスクラスの最後方の席だったこともあってか、アミューズを片付け終わってから20分後くらいでした。前方席はもっと早く配膳されるはずなので、参考までに。小鉢のトマト豆腐というのは意表を突かれましたが、想像よりもさっぱりとしていました。雲丹・帆立 野菜ドレッシング汲み上げ湯葉 山葵とろろ掛けは日本酒と相性が良さそうですね。

トマト豆腐 雲丹・帆立 野菜ドレッシング

汲み上げ湯葉 山葵とろろ掛け

銀ひらす粕味噌焼き 梶木鮪南蛮漬け
合鴨アスパラ巻き・じゃが丸串打
赤蒟蒻田楽 酢取茗荷

主菜とご飯

次は主菜とご飯です。主菜は牛肉治部煮、鮑柔煮・海老冬瓜巻き旨味餡掛け。あとは御飯、味噌汁、香の物がでてきます。今回のご飯は三重県伊賀産コシヒカリ(金芽米)を使用しているとのこと。牛肉と鮑が合うのか?とメニューを見たときは感じましたが、食べて納得。肉は柔らかく、鮑はほどよい柔らかさでした。

中央上段:牛肉治部煮 鮑柔煮・海老冬瓜巻き旨味餡掛け
左:御飯、右:味噌汁、中央下段:香の物

デザート

デザートは ピエール・エルメとコラボメニューのエモーション・エデン(サフラン風味のクレームブリュレ、桃とセミドライアプリコット、サフラン風味のジュレとビスキュイを使用したグラスデザート)とANAオリジナルデザートのタルトフランボワーズをチョイス。なお、ANAオリジナルデザートは毎月変わるようです。フランボワーズは甘酸っぱさもクリームブリュレの程よい甘さのせいか、コーヒーがいつもよりおいしく感じられました。

タルトフランボワーズ

タルトフランボワーズ

エモーション・エデン(サフラン風味のクレームブリュレ、桃とセミドライアプリコット、サフラン風味のジュレとビスキュイを使用したグラスデザート)

到着前の食事

1食目の後、アラカルトで頼めるメニューもあったのですが、途中就寝していたため今回は頂きませんでした。2食目は到着の2~3時間くらい前に配膳してくれます。2食目もやはり和食をチョイスしました。到着は午前ということで朝食になるためか、気持ち軽めな量になっているようです。

上段中央:鰆の伊勢醤油焼き(主菜)
上段左:俵御飯 下段中央:青梗菜と豆腐の煎り煮:(小鉢) 下段右:味噌汁

 

アメニティ

2019年3月からファーストクラスとビジネスクラスのアメニティがリニューアルされ、120年以上の歴史を持つ英国のラグジュアリーブランド、グローブ・トロッターのアメニティポーチが提供されます。(アメニティのリニューアルについてはこちらをご覧ください。)このポーチには歯ブラシセット、アイマスク、イヤプラグだけでなく、KOSEの化粧品ブランド、雪肌精の洗顔料や化粧水、クリームなども入っていて、少量ですが現地でもなかなか活躍してくれます。

グローブ・トロッターのアメニティポーチと雪肌精

 

機内サービス全般の総括

今回搭乗したNH174便のビジネスクラスはそこそこ空席もありましたが、私が座った席が17Fだったこともあり、食事などの提供するスピード(間隔)は遅く感じてしまいました。満席ならどうしても時間はかかってしまうと思いますが、機内サービスのスピード感を求めるなら前方席を選ぶにこしたことはないようです。
また、機内食の事前リクエストを忘れられていたのは2回目でしたが、事前リクエストは意外とされていないのかもしれませんね。機内食は機内でメニューを見ながら選ぶ楽しみもありますが、今回のように後方席だとオーダーも最後のほうになってしまうので、最後に食事が足りないということで調整が入ってしまうことも考えると、事前リクエストがオススメです。
さて、ヒューストン線は2020年の夏ダイヤから成田から羽田へ移管する予定とのことなので、アクセスがよくなり利便性の向上により搭乗率のもアップしそうですね。

 

 

これがローマ教皇もご覧のANA機内安全ビデオ

11月23日から26日まで、ローマ・カトリック教会の教皇として38年ぶりに日本を訪れたフランシスコ教皇。羽田到着の翌日、長崎・広島を訪れた際にはANAのA321特別機で移動される様子がニュースでも流れました。実は、離日時もANAのB787特別機で出発されたのをご存じ無い方も多いかもしれませんね。

▽羽田V1にはバチカン国旗掲げたANA機が!

ふだん政府専用機や海外要人機が駐機する羽田空港のV1スポット。教皇出発日には、予備機も含めたANAのB787が2機並び、日本国旗とバチカン国旗を掲げる非常に珍しい姿を、多くの航空ファンが写真に収めていました。(写真提供・YTさん)

ここで当サイトが注目したいのは、ANAへの搭乗といえば乗客が必ず目にするのが、歌舞伎をモチーフにしたユニークな機内安全ビデオ。そう、ローマ教皇も長崎・広島への移動や離日時に、このビデオ映像をご覧になったに違いありません。

▽こちらが噂の機内安全ビデオ

もはやANAへビーユーザーでしたら、いきなりお面姿のCAさんが現れる映像は当たり前のように慣れっこだと思いますが、ANA機に初めて乗った人はちょっと驚くかもしれませんよ。ローマ教皇や関係者の皆さんも、食い入るように?ご覧になったのかもしれませんね!

▽来春にはANAの羽田・ミラノ便が就航!!

「あ~あ、ANA機でイタリア行ってみたいな~」と思ったあなた!なんと来春、羽田・ミラノ線への就航が発表されました。かつてANAは在来B747で成田・ミラノ線を運航していました。観光などで利用された記憶をお持ちの方も多いかもしれません。どうやら今回は最新機種B787での就航になりそうとの情報なので、まさにイタリアへの新しい翼となりそうですね。楽しみです!