ビジネスクラス

ビジネスクラス搭乗レポート:NH109便(ニューヨークから東京羽田)

ANAのビジネスクラスでニューヨーク(JFK)から東京(羽田)まで搭乗しましたので、レポートしたいと思います。

ANAのB777-300ER 新212席 ビジネスクラス 座席

ANAのB777-300ER 新212席 ビジネスクラス 座席

搭乗レポート

スケジュール

ANAのニューヨーク(JFK)線は羽田と成田からそれぞれ1日往復の合計2往復となっています。ANAと同じスターアライアンスでは実はニューヨーク(JFK)線は就航しておらず、ユナイテッド航空がニューアーク(EWR)と成田とで直行便を就航していますが、ニューヨーク(JFK)線は就航していないため、JFK線であれば同アライアンスでは択一になります。
また、アシアナ航空やシンガポール航空も乗り継ぎとなりますが、それぞれ仁川とフランクフルト経由で就航しており選択肢は比較的ありそうです。なお、ANA便はニューヨーク(JFK)と東京(羽田/成田)は以下のように運航されています。

NRT NH010 16:40 → 15:10 JFK NH009 10:45 → 15:00(翌日) NRT
HND NH110 10:20 → 09:00 JFK NH109 16:55 → 21:10(翌日) HND

ニューヨーク線の機材

ニューヨーク(JFK)路線の機材は羽田・成田ともにボーイング777-300ER型機が就航しています。また、2019年の8月からロンドン線に導入された新シートが2019年11月から順次投入され始めており、ラッキーなことに今回搭乗したNH109便も新シートの機材でした。

搭乗

搭乗開始は機材の到着遅れにより、折り返しの整備に時間がかかったのか搭乗時刻が遅れており、17:10とボードが出ていました。この日は6番ゲートからの搭乗でした。

搭乗予定時刻のボード

新シートのビジネスクラス”THE Room”

ご存知の方も多いかもしれませんが、ANAのビジネスクラスはSKYTRAX社のWorld’s Best Business Class Airlines 2019で2位を獲得。1位はカタール航空、3位は同じスターアライアンスのシンガポール航空です。カタール航空もシンガポール航空も最新のシートは搭乗者からも評価が高く、毎年上位にランクインするシンガポール航空を押さえての2位というのは素晴らしいですね。
SKYTRAX社のランキングが新シートの評価対象だったかはわかりませんが、就航路線も増えるので、2020年はもしかする1位ということもあるかもしれません。

なお、ANA公式サイトにも新シートのスペックがまとまっておりますので、詳細はこちらをご覧ください。

“THE Room”のレビュー

新シートのビジネスクラス”THE Room”はまだニューヨーク線に投入されて間もなく、搭乗者も客室乗務員も慣れていないからか、ウェルカムドリンクは搭乗後ではなくが離陸してからでした。さてさて、新シートのビジネスクラスは”THE Room”と名の通り、全席開閉式の扉があり、まさに部屋のようになっていました。今回指定したのは針路に対して反対側に座る5A。事前の情報ではシートベルトが3点のものになっており、窮屈だという声も耳に入っておりましたが、普通のシートベルトを締めた後にショルダーベルトをすれば何の問題もありませんでした。細かい部分までレビューするとかなりのボリュームになってしまいますが、気になった点などできる限り紹介しようと思います。

24インチのシートテレビ

シートモニターは24インチの4K対応のディスプレイを採用しており高精細でした。映画など迫力のある映像を機内で見ることができるので、扉を閉めると、家でくつろぎながら映画を観ているかのような雰囲気を味わえます。

THE Roomの24インチ大型4Kモニター

シート

本当にビジネスクラスか?と思うほどワイドシートになっているため、フルフラットにすると小さなお子様と二人でも横になれるレベルです。

後ろ向きの新シート

大型のテーブルとサイドテーブル

テーブルはモニターの下から引き出すタイプで落ち着いた木目調になっていました。サイドテーブルには鏡があったり、スマートフォンなどを入れるスペースが充実しています。また、コントローラーもサイドテーブルの下にあり、読書灯などもここで操作可能となっています。

大型のテーブル

サイドテーブル上の収納ボックス

サイドテーブル下のコントローラー

オットマン

モニターの下にはオットマンがあります。ここには荷物を入れてはだめだとか。。足を入れるのには充分なスペースではあります。

オットマン

電動シェード

787に搭載されているものと同じ電動シェードと思いきや、下のボタンを押すとカーテンが降りてくるようになっています。スマホなどで窓の外を撮影する際、従来型のシェードの場合、ちょうど窓とシェードの間にスマホが入るくらいだったので、機内(特に自分とかが)が写ったりするのを防げていたのでよかったのですが、787の電動シェードも同様に、今後は違う方法を考える必要があり、個人的にこれはちょっと残念な変更になっていまいました。

電動シェード

フルフラットのベッド

フルフラットになるベッドシートでベッドメイクするとこんな感じに。背が高い方は対角線のように斜めになるとちょうど良い感じに横になれます。

フルフラットのベッド

可動式パーテーション

ANA BUSINESS STAGGEREDでもプライベードなスペースは確保できていましたが、”THE Room”というだけあって、パーテーションを閉めることで完全に”個室”にすることができます。ボタンを押すと、自動で閉まり、開けるときは手動で戻す必要があります。なお、写真の左の扉は下側に、右の扉は右側に収納します。

プライベード空間をつくるパーテーション

深化したコントローラー

新シートのもう一つの特徴はスマートフォンと連携した機能でしょうか。座席に備え付けのコントローラーを使うことも可能ですが、新シートの機材では自分が持っているスマートフォンがコントローラーになります。ANAアプリをインストールした自分のスマートフォンと座席のモニタをペアリングすることで、ほとんどの操作がスマートフォンから可能になっており、映画やビデオなどの再生や早送り・巻き戻しだけでなく、搭乗前に機内で見たい映画などをチェックして、お気に入りリストを作成することができるので、搭乗後にシートと同期するとすぐに見たい番組を見ることができます。

ペアリングしたスマートフォンの画面

アプリと同期したモニター

“THE Room”の総括

今回搭乗した”THE Room”のビジネスクラスは従来のファーストクラスと同等のシート幅があり、本当にゆったりと過ごせました。大げさではなく自宅のリビングのソファでくつろいでいるような感じで過ごすことができる空間になっています。また、パーテーションを閉めることで完全に「個室」になるので、仕事に集中したい人やゆっくり休みたい人など思い思いの過ごし方ができますね。さらに、スマートフォンと連動したシートモニターというのも外せないでしょう。自分のスマートフォンと連動することで、操作のストレス軽減だけでなく、搭乗前からのプランニンニングでのワクワク感もあるので、機内で過ごすことが楽しく、普段よりもリラックスできたな、と感じました。

ただ、一つ気になったのは、個室になることで客室乗務員と搭乗者とのコミュニケーションがどの程度変わるか、ということ。今までは、半個室のようなシートだったため、声をかけやすかった気もしますが、それが個室になることで、さりげない気遣いや声がけが減るのでは?と思っています。もちろん、呼び出しボタンを押せば席まで来てくれて、要望を聞いてくれると思いますが、個人的にはそういったさりげない気遣いは日本人ならではだと思うので、ハード面が整備されたことで、ソフト面が機械的なコミュニケーションにならないといいな、と思っています。とはいえ、コミュニケーション能力が高い客室乗務員が多くいるANAなので、コミュニケーションをこんな感じにしていこう、と客室乗務員同士で会話しているかもしれませんね。

ウェルカムドリンク

前述の通り、ウェルカムドリンクは離陸後水平飛行に入ってから提供されました。恐らく客室乗務員が新シートの質問や説明などで離陸前は時間がないため、しばらくは離陸後になってしまうかもしれませんね。おきまりのオレンジジュースとスパークリングワインでミモザを、とも考えましたがこの日は移動が多く多少疲れていたのでオレンジジュースをいただくことにしました。

ウェルカムドリンクのオレンジジュース

機内食

ウェルカムドリンクを下げていただいた後、食事のメニューが配られます。今回は海外発ですが、ニューヨーク線限定で奥田ニューヨークとコラボメニューということで、日本食を事前にオーダーしておきました。奥田は日本発の便でも提供されていることもありますが、今回は奥田のニューヨーク店とのコラボとのこと。なお、奥田はパリにも出店しているとのこと。パリ線で奥田とのコラボメニューがあるかどうかは未確認ですが、海外発の便で日本料理店とコラボした食事が提供されるのは嬉しいですね。

和食は奥田ニューヨークとコラボレーションメニュー

 

アミューズ

食事の前にアミューズが配膳されます。今回もドリンクはお茶にしていたんですが(笑)、スモークフィッシュのカナッペやローストダックのタルトレットは白ワインやシャンパンとの相性が良さそうな感じがしました。

ピスタチオチーズボール
スモークフィッシュのカナッペ
ローストダックのタルトレット

前菜と小鉢

アミューズの後、小鉢2品とお造りが配膳。今回、座席は5Aだったので配膳もスムーズでした。海外発の和食は当たり外れがありますが、3品とも和食の味を楽しめました。特に土鯛昆布〆と煽り烏賊、帆立貝焼き霜は土佐酢ゼリーとの相性が抜群でした。

とり貝と鮟肝の辛子酢味噌かけ

鯛昆布〆
煽り烏賊、帆立貝焼き霜
土佐酢ゼリー

ずわい蟹 きのこ ほうれん草浸し

主菜とご飯

次は主菜とご飯です。主菜は和牛赤味噌煮込みと御飯、味噌汁、香の物がでてきます。和牛は柔らかく、野菜にも味がついていたので、ご飯はおかわりをお願いしてしまいました。海外発でこれだけの日本食を食べられるのは本当に嬉しいですね。

和牛赤味噌煮込み
御飯、味噌汁、香の物

和牛赤味噌煮込み

デザート

デザートは リンゴとキャラメルウォールナッツのケーキ、ソフト饅頭、チーズ、フルーツがあったのですが、ご飯でお腹がいっぱいになった感じもあったので、今回はいただきませんでした。

アラカルトの食事

1食目の後、しばらく就寝後、ちょうどお腹が空いたのでアラカルトで頼めるメニューから注文することに。機内で誰か食べると匂いに誘われて他の人も食べたくなってしまうという、ラーメンを頼むことに。ニューヨーク発の便では一風堂のラーメン、コク極まる味噌「大地」がありました。やはりというか、連鎖反応で私がオーダーした後に続々とラーメンの匂いが機内から漂っていました。

一風堂ラーメン コク極まる味噌「大地」

リフレッシュメント

一風堂の味噌ラーメンをいただいた後はリフレッシュメントをいただくことにしました。チーズプレートやガーデンサラダなどもあったのですが、1食目にデザートをいただかなかったので、ヨーグルトとフルーツ、トマトジュースをいただきました。トマトジュースは意外と機内で飲んでいる方が多いようですね。海外発なので野菜不足解消のためなのかな?とも考えましたが謎です。

ヨーグルトとフルーツ、トマトジュース

 

ニューヨークから羽田への飛行ルート

冬ダイヤではニューヨークやワシントンD.C発の東京行は約14時間と表示されています。これは偏西風などの影響によるものだと思いますが、今回の飛行ルートはニューヨークから北上し、カナダのイエローナイフやアラスカ付近を通って日本に向かいました。客室乗務員の話では飛行ルートは4つほどあるとのこと。今回はイエローナイフ付近を通過したのでオーロラが見えるかなと思っていたのですが、残念ながら見ることができませんでした。飛行ルートと運がよければ見ることができそうでうね。

飛行ルート

 

機内サービス全般の総括

今回搭乗したNH109便のビジネスクラスは新機材ということでピカピカでした。ニューヨーク線は常時満席というイメージがあったのですが、客室乗務員からの情報だとこの便に限ってはビジネスクラスの搭乗率は6割くらいということで、なぜかかなり少なかったようです。

搭乗客もそうですが、新シートだと客室乗務も訓練をしているとはいえ、まだ慣れていない部分もあったと思いますが、搭乗率が高くなかったこともあってかスムーズにサービスが提供されていたように感じました。今回に限っては搭乗者が少なかった分、細部まで行き届いたサービスが提供できたのかもしれませんね。こればっかりは、搭乗客も客室乗務員も慣れなので、しばらくの間は試行錯誤が続くのではないでしょうか。

食事については、海外発の日本食がここまで美味しくなったとは思わなかったので、今後も海外発の日本食はクオリティを上げていってほしいと感じました。また、シンガポール航空が、東京-ニューヨーク線を日本からの以遠権を用いて開設する準備に入ったとの報道もあり、ANAとのコードシェア(共同運航)拡大も検討していくとのこと。同じスターアライアンスではありますが、機内サービスやシートに定評のあるシンガポール航空なので、今後サービス面でも競争しながらよりよりサービスが提供されていくと期待したいと思います。

 

ビジネスクラス搭乗レポート:NH174便(成田からヒューストン)

ANAのビジネスクラスで成田からヒューストンまで搭乗しましたので、レポートしたいと思います。

搭乗レポート

スケジュール

ANAのヒューストン線は成田から1日1往復となっています。ANAと同じスターアライアンスではユナイテッド航空が同じく成田から1日1往復で直行便を就航しています。直行便以外では、西海岸のロサンザルスやサンフランシスコ経由、東海岸だとワシントンD.C.やシカゴなどからの乗り継ぎとなります。乗り継ぎ便ではANAだけでなく、ユナイテッド航空やシンガポール航空、エアカナダなども就航しており選択肢は比較的多いと言えそうです。なお、ANA便の東京(成田)とヒューストンは以下のように運航されています。(※2019年夏ダイヤ)

NH174 NRT 11:10 → 09:30 IAH
NH175 IAH 11:30 → 15:20(翌日) NRT

ヒューストン線機材

ヒューストン路線の機材はボーイング777-300ER型機が就航当初から投入されています。2019年の8月からロンドン線に導入された新シートにいずれ置き換わると思いますが、ニューヨークやフランクフルトなどの重要路線の導入が済んだ後、2020年下期以降になるのではと思っています。

搭乗

搭乗開始は10:40とコールされており、ほぼ案内の通り優先搭乗が開始。この日は56番ゲートからの搭乗でした。

ビジネスクラスのシート

ウェルカムドリンク

搭乗してから、荷物の整理を済ませた後、担当いただく客室乗務員の方が席まで挨拶に来て、「必要なものがあればいつでも声をかけてください」といって戻っていきました。また、ビジネスクラスの搭乗が落ち着いた頃、ウェルカムドリンクを持ってきていただきました。オレンジジュースとスパークリングワインでしたが、この日は両方いただきミモザを作ることにしました。

オレンジジュースとスパークリングワイン

機内食

搭乗も落ちついて、11:15にはドアクローズ。飛行機がスポットを動き出しましたが、午前の出発便で混雑しており、11:55頃に離陸しました。離陸した後、水平飛行に入ってからおしぼりが配られ、その後メニューが配布されました。日本発の場合は和食を選ぶとにしているので、事前にリクエストしておきました。THE CONNOISSEURSによる和食は板橋にある日本料理店「よし邑」とのコラボレーションメニュー。ちょっと残念だったのは、事前リクエストいていたにも関わらず、和食と洋食のどっちを選ぶか確認があったこと。事前リクエストは確かにされていると確認してくれましたが、もしかすると事前リクエストする人は多くないのかもしれませんね。いずれにせよ、聞く前に確認はしてほしいとは思いました。

よし邑

よし邑とのコラボレーションの日本食メニュー

アミューズ

食事の前にアミューズが配膳されます。日本食をオーダーしていたので、ドリンクはお茶にしていたんですが、トマトのピクルスとチーズはワインが合ったかも、とちょっと後悔。

右:トマトのピクルスとチーズ ハーブオイル
中央:ナッツチリパイスティック
左:フォアグラと林檎のミルフィーユ

前菜と小鉢

アミューズの後、前菜と小鉢が配膳。今回、ビジネスクラスの最後方の席だったこともあってか、アミューズを片付け終わってから20分後くらいでした。前方席はもっと早く配膳されるはずなので、参考までに。小鉢のトマト豆腐というのは意表を突かれましたが、想像よりもさっぱりとしていました。雲丹・帆立 野菜ドレッシング汲み上げ湯葉 山葵とろろ掛けは日本酒と相性が良さそうですね。

トマト豆腐 雲丹・帆立 野菜ドレッシング

汲み上げ湯葉 山葵とろろ掛け

銀ひらす粕味噌焼き 梶木鮪南蛮漬け
合鴨アスパラ巻き・じゃが丸串打
赤蒟蒻田楽 酢取茗荷

主菜とご飯

次は主菜とご飯です。主菜は牛肉治部煮、鮑柔煮・海老冬瓜巻き旨味餡掛け。あとは御飯、味噌汁、香の物がでてきます。今回のご飯は三重県伊賀産コシヒカリ(金芽米)を使用しているとのこと。牛肉と鮑が合うのか?とメニューを見たときは感じましたが、食べて納得。肉は柔らかく、鮑はほどよい柔らかさでした。

中央上段:牛肉治部煮 鮑柔煮・海老冬瓜巻き旨味餡掛け
左:御飯、右:味噌汁、中央下段:香の物

デザート

デザートは ピエール・エルメとコラボメニューのエモーション・エデン(サフラン風味のクレームブリュレ、桃とセミドライアプリコット、サフラン風味のジュレとビスキュイを使用したグラスデザート)とANAオリジナルデザートのタルトフランボワーズをチョイス。なお、ANAオリジナルデザートは毎月変わるようです。フランボワーズは甘酸っぱさもクリームブリュレの程よい甘さのせいか、コーヒーがいつもよりおいしく感じられました。

タルトフランボワーズ

タルトフランボワーズ

エモーション・エデン(サフラン風味のクレームブリュレ、桃とセミドライアプリコット、サフラン風味のジュレとビスキュイを使用したグラスデザート)

到着前の食事

1食目の後、アラカルトで頼めるメニューもあったのですが、途中就寝していたため今回は頂きませんでした。2食目は到着の2~3時間くらい前に配膳してくれます。2食目もやはり和食をチョイスしました。到着は午前ということで朝食になるためか、気持ち軽めな量になっているようです。

上段中央:鰆の伊勢醤油焼き(主菜)
上段左:俵御飯 下段中央:青梗菜と豆腐の煎り煮:(小鉢) 下段右:味噌汁

 

アメニティ

2019年3月からファーストクラスとビジネスクラスのアメニティがリニューアルされ、120年以上の歴史を持つ英国のラグジュアリーブランド、グローブ・トロッターのアメニティポーチが提供されます。(アメニティのリニューアルについてはこちらをご覧ください。)このポーチには歯ブラシセット、アイマスク、イヤプラグだけでなく、KOSEの化粧品ブランド、雪肌精の洗顔料や化粧水、クリームなども入っていて、少量ですが現地でもなかなか活躍してくれます。

グローブ・トロッターのアメニティポーチと雪肌精

 

機内サービス全般の総括

今回搭乗したNH174便のビジネスクラスはそこそこ空席もありましたが、私が座った席が17Fだったこともあり、食事などの提供するスピード(間隔)は遅く感じてしまいました。満席ならどうしても時間はかかってしまうと思いますが、機内サービスのスピード感を求めるなら前方席を選ぶにこしたことはないようです。
また、機内食の事前リクエストを忘れられていたのは2回目でしたが、事前リクエストは意外とされていないのかもしれませんね。機内食は機内でメニューを見ながら選ぶ楽しみもありますが、今回のように後方席だとオーダーも最後のほうになってしまうので、最後に食事が足りないということで調整が入ってしまうことも考えると、事前リクエストがオススメです。
さて、ヒューストン線は2020年の夏ダイヤから成田から羽田へ移管する予定とのことなので、アクセスがよくなり利便性の向上により搭乗率のもアップしそうですね。

 

 

ビジネスクラス搭乗レポート:NH886便(クアラルンプールから羽田)

ANAのビジネスクラスでクアラルンプールから羽田まで搭乗しましたので、レポートしたいと思います。

搭乗レポート

スケジュール

ANAのマレーシア線は羽田と成田からそれぞれ1日往復の合計2往復となっています。ANAと同じスターアライアンスでは直行便は就航していないため、直行便であれば同アライアンスでは択一になります。また、シンガポール航空かタイ国際航空も乗り継ぎとなりますが、それぞれシンガポールとバンコク経由で就航しており選択肢は比較的多いと言えそうです。なおマレーシアの首都であるクアラルンプールと東京(羽田/成田)は以下のように運航されています。

NRT NH815 17:20 → 23:35 KUL NH816 07:10 → 15:10 NRT
HND NH885 23:30 → 06:10(翌日) KUL NH886 14:15 → 22:15 HND

マレーシア線機材

マレーシア路線の機材は夏ダイヤではボーイング787-9型機が羽田、成田ともに導入されています。2018年の冬ダイヤでは成田便に787-8機に変更されて、プレミアムエコノミーがなく、ビジネスクラスはスタッガード仕様ではなく、クレードル仕様の機材でしたので、スタッガード仕様の機材が目当ての場合はよく確認してから予約することをお勧めします。

搭乗

搭乗開始は13:45とコールされていましたが、ほぼ案内の通り優先搭乗が開始。この日はC22番ゲートからの搭乗でした。

NH886便

ウェルカムドリンク

搭乗後、すぐに担当いただく客室乗務員の方が席まで挨拶に来てくださいました。海外からの帰国便だとほっとするタイミングですね。また、搭乗が落ち着いてから、ウェルカムドリンクを持ってきていただきました。グァバジュースかお茶ということで、お茶をいただくことに。

ウェルカムドリンク

機内食

搭乗も落ちついて、14:10にはドアクローズ。飛行機がスポットを動き出し、14:30頃に離陸しました。離陸後は30分程度たってからおしぼりが配られ、その後メニューが配布されます。海外発の場合、洋食を選択することが多いのですが、チーフパーサーからのおススメとシャングリ・ラ ホテル クアラルンプールのレストラン「ZIPANGU」とのコレボレーションメニューということで、和食を選択しました。

食事メニュー

シャングリ・ラ ホテル クアラルンプールとのコラボレーション

日本食メニュー

アミューズ

食事の前にアミューズが配膳されます。機内ではあまりお酒は飲まないのです、アルコールドリンクが進むようなおいしさでした。ただ、海老はゴマがぽろぽろ落ちてしまったのが難点でしょうか。

帆立貝のタルトレット 山葵風味
パプリカグリシーニ
海老のソテー 胡麻風味

前菜と小鉢

アミューズの後、前菜と小鉢が配膳されます。(アミューズを片付け終わって5分後くらいでしょうか)。小鉢のスモークサーモンは胡麻ドレッシングのわりにさっぱりとした味わいでとても美味しく感じました。

前菜と小鉢

 

帆立ムース コンソメゼリー掛け 黒豆
玉子焼き 海老とオレンジ
鯖時雨煮 枝豆当座煮

スモークサーモン 胡麻ドレッシング

トマトマリネ 蟹身のせ

 

主菜

さて、いよいよ主菜のZIPANGU特製 鱈西京焼き 彩り野菜と御飯、お味噌汁、香の物です。鱈の西京焼きは火が通っていた割に柔らかく食べやすかったのですが、私にとっては味が薄く感じました。これはシャングリ・ラ ホテルの日本食レストランといえども、やはり外国人向けの味付けになっているのでしょう。海外の方からするとちょうどよく感じるのかもしれませんが、日本人の私たちからするとちょっと物足りなさを感じるかな、と思いました。

主菜のZIPANGU特製 鱈西京焼き 彩り野菜と御飯、お味噌汁、香の物

ZIPANGU特製 鱈西京焼き 彩り野菜

デザート

主菜とご飯を完食した後、少しうとうとしていたため、デザートをいただくのが遅くなってしまいましたが、ワゴンからデザートを持ってきてくれました。今回は、チョコレートラズベリーケーキをチョイス。チョコレートなのでコーヒーや紅茶との相性もいいですね。

 

到着前のメニュー

1回目の食事が終わった後、好きな時に別の食事をオーダーすることができます。サンドウィッチやカレー、アイスクリームなどもありましたが、今回は一風堂のラーメン、コク極まる味噌 「大地」とチーズプレート (レッドチェダー、カマンベール、エメンタール)をいただきました。ラーメンは機内で誰かがオーダーすると連鎖反応のようにオーダーされるようです。海外発なので日本食が恋しくなり、ラーメンを食べたくなってしまうのは日本人だからでしょうね。

一風堂ラーメン コク極まる味噌 「大地」とチーズプレート (レッドチェダー、カマンベール、エメンタール)

機内販売

今回の搭乗に際して、THREEのクレンジングオイルが機内販売にあることを知っていたので購入する予定だったのですが、何と売り切れとのことで購入することができませんでした。担当の乗務員さんの話では日本発の便で完売してしまったようで、復路ではそもそも在庫がなかったとか。「予めお目当ての商品がある場合はプリオーダーというサービスがあるので、そちらを利用したほうが確実ですね。」とアドバイスもいただいたので、次回搭乗する際は、プリオーダーを利用してみようと思います。

 

機内サービス全般の総括

今回搭乗したNH886便のビジネスクラスは空席が2~3席程度しかなかったようですが、搭乗率の割に食事を提供するスピード(間隔)なども比較的早く感じました(私が座った座席が1Aだったこともあるのかもしれませんが)。また、飲み物が少なくなったりした場合のおかわりの有無や他の飲み物をきいてくるなど、客室乗務員の気配りの高さを感じました。私だけではなく、他の搭乗者の方とのコミュニケーションも積極的にしているように見えましたので、全般的に客室乗務員のホスピタリティとコミュニケーション力の高さを感じるフライトでした。