日本航空の客室乗務員がホノルル発関西空港行きの機内トイレで、こっそり缶ビールを飲んだとして、ニュースになった件。

日本航空のホームページから

 

なにせ、あまり聞いた事がないケースなんですが「缶ビール」よりも、当サイトが注目したのは別の部分なのです! まずはニュース記事をご覧ください( bloomberg社のサイトから)

日本航空(JAL)は6日、国際線に乗務中の客室乗務員が機内で飲酒し、航空法に基づき定めている運航規程に違反した事例が発生したと発表した。これを受け国土交通省はJALを厳重に注意し、再発防止策を報告するよう指示した。

JALと国交省の発表によると、この事例があったのは5月22日ホノルル発、関西国際空港行きで乗客数87人の機内。運航乗務員2人、客室乗務員8人で運航・乗務にあたっていた。後日、乗客から「客室乗務員が化粧室でビールを飲んだ疑いがある」との通報があり、同社が本人に確認したところ事実を認めた。

国交省によると、この客室乗務員は休憩時間中に化粧室に缶ビール1本を持ち込み、乗務員用の休憩室で仮眠を取ったあと、業務を行ったとしている。この問題を受けJALでは「お客様、関係者のみなさまにご不安とご迷惑をおかけし深くお詫び申し上げます」コメントした。

▽乗客87人ですって??

そう、乗客数は87人って書いてありますよ!!
ホノルル線は、夏休みや年末年始以外のいわゆるオフピークにも、とにかくいつも混んでいることで有名な路線です。

あえて「オフピーク・平日出発」にして、ゆったり機内を期待したのに、すし詰めの満席状態だったという、嘆きの声もよく聞かれる路線です。

今回のJAL機はボーイング787-8型機。JALのホームページによると、総座席数が206席の仕様か186席仕様のいずかのようです。

JALさんにはちょっと申し訳ないのですが、87人でしたら、機内はかなり静かで過ごしやすく「空いたエコノミークラス4席にごろ寝」という夢のような使い方もできたのかもしれませんね。

当サイトにも、たびたび情報を寄せていただいている旅行業界の事情通氏も「ゴールデンウィーク後の5月中・下旬は、ホノルル線も比較的すいていてオススメ」と話していました。座席の埋まり具合は「水もの」ではあるものの、今回の件でこうした傾向があることがわかりました。

▽「乗務員用の休憩室」とは?

一方、記事には「乗務員用の休憩室」とありますよ。
「いったい航空機内のどこに休憩室が??」と疑問に思う人も多いかもしれませんね。

どんな場所にあるのか、航空マニアの友人に聞いてみたところ、多くの機体では機体後方の屋根裏部分に、数名が横になれるようなスペースがあるんだそうです。

多くは、入り口とはわからないような狭い扉を開けて(当然、施錠式)休憩室に入るんだとか。一方、外国航空会社でこうした休憩室が設置されていない機体の場合、エコノミークラス最後部の4席ほどに「CREW SEAT」という表示をつけて、カーテンで仕切るなどして休憩スペースを設ける場合もあるそうです。

報道によると、今回のケースは、客室乗務員が缶ビールを持ってトイレに入るところを乗客が見ていたことから発覚したそうです。客室乗務員は機内サービスのみならず、乗客の安全や保安業務にも関わる大切な仕事です。利用者としても、こうした事例はあってほくないと思う限りです。