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ビジネスクラス搭乗レポート:NH174便(成田からヒューストン)

ANAのビジネスクラスで成田からヒューストンまで搭乗しましたので、レポートしたいと思います。

搭乗レポート

スケジュール

ANAのヒューストン線は成田から1日1往復となっています。ANAと同じスターアライアンスではユナイテッド航空が同じく成田から1日1往復で直行便を就航しています。直行便以外では、西海岸のロサンザルスやサンフランシスコ経由、東海岸だとワシントンD.C.やシカゴなどからの乗り継ぎとなります。乗り継ぎ便ではANAだけでなく、ユナイテッド航空やシンガポール航空、エアカナダなども就航しており選択肢は比較的多いと言えそうです。なお、ANA便の東京(成田)とヒューストンは以下のように運航されています。(※2019年夏ダイヤ)

NH174 NRT 11:10 → 09:30 IAH
NH175 IAH 11:30 → 15:20(翌日) NRT

ヒューストン線機材

ヒューストン路線の機材はボーイング777-300ER型機が就航当初から投入されています。2019年の8月からロンドン線に導入された新シートにいずれ置き換わると思いますが、ニューヨークやフランクフルトなどの重要路線の導入が済んだ後、2020年下期以降になるのではと思っています。

搭乗

搭乗開始は10:40とコールされており、ほぼ案内の通り優先搭乗が開始。この日は56番ゲートからの搭乗でした。

ビジネスクラスのシート

ウェルカムドリンク

搭乗してから、荷物の整理を済ませた後、担当いただく客室乗務員の方が席まで挨拶に来て、「必要なものがあればいつでも声をかけてください」といって戻っていきました。また、ビジネスクラスの搭乗が落ち着いた頃、ウェルカムドリンクを持ってきていただきました。オレンジジュースとスパークリングワインでしたが、この日は両方いただきミモザを作ることにしました。

オレンジジュースとスパークリングワイン

機内食

搭乗も落ちついて、11:15にはドアクローズ。飛行機がスポットを動き出しましたが、午前の出発便で混雑しており、11:55頃に離陸しました。離陸した後、水平飛行に入ってからおしぼりが配られ、その後メニューが配布されました。日本発の場合は和食を選ぶとにしているので、事前にリクエストしておきました。THE CONNOISSEURSによる和食は板橋にある日本料理店「よし邑」とのコラボレーションメニュー。ちょっと残念だったのは、事前リクエストいていたにも関わらず、和食と洋食のどっちを選ぶか確認があったこと。事前リクエストは確かにされていると確認してくれましたが、もしかすると事前リクエストする人は多くないのかもしれませんね。いずれにせよ、聞く前に確認はしてほしいとは思いました。

よし邑

よし邑とのコラボレーションの日本食メニュー

アミューズ

食事の前にアミューズが配膳されます。日本食をオーダーしていたので、ドリンクはお茶にしていたんですが、トマトのピクルスとチーズはワインが合ったかも、とちょっと後悔。

右:トマトのピクルスとチーズ ハーブオイル
中央:ナッツチリパイスティック
左:フォアグラと林檎のミルフィーユ

前菜と小鉢

アミューズの後、前菜と小鉢が配膳。今回、ビジネスクラスの最後方の席だったこともあってか、アミューズを片付け終わってから20分後くらいでした。前方席はもっと早く配膳されるはずなので、参考までに。小鉢のトマト豆腐というのは意表を突かれましたが、想像よりもさっぱりとしていました。雲丹・帆立 野菜ドレッシング汲み上げ湯葉 山葵とろろ掛けは日本酒と相性が良さそうですね。

トマト豆腐 雲丹・帆立 野菜ドレッシング

汲み上げ湯葉 山葵とろろ掛け

銀ひらす粕味噌焼き 梶木鮪南蛮漬け
合鴨アスパラ巻き・じゃが丸串打
赤蒟蒻田楽 酢取茗荷

主菜とご飯

次は主菜とご飯です。主菜は牛肉治部煮、鮑柔煮・海老冬瓜巻き旨味餡掛け。あとは御飯、味噌汁、香の物がでてきます。今回のご飯は三重県伊賀産コシヒカリ(金芽米)を使用しているとのこと。牛肉と鮑が合うのか?とメニューを見たときは感じましたが、食べて納得。肉は柔らかく、鮑はほどよい柔らかさでした。

中央上段:牛肉治部煮 鮑柔煮・海老冬瓜巻き旨味餡掛け
左:御飯、右:味噌汁、中央下段:香の物

デザート

デザートは ピエール・エルメとコラボメニューのエモーション・エデン(サフラン風味のクレームブリュレ、桃とセミドライアプリコット、サフラン風味のジュレとビスキュイを使用したグラスデザート)とANAオリジナルデザートのタルトフランボワーズをチョイス。なお、ANAオリジナルデザートは毎月変わるようです。フランボワーズは甘酸っぱさもクリームブリュレの程よい甘さのせいか、コーヒーがいつもよりおいしく感じられました。

タルトフランボワーズ

タルトフランボワーズ

エモーション・エデン(サフラン風味のクレームブリュレ、桃とセミドライアプリコット、サフラン風味のジュレとビスキュイを使用したグラスデザート)

到着前の食事

1食目の後、アラカルトで頼めるメニューもあったのですが、途中就寝していたため今回は頂きませんでした。2食目は到着の2~3時間くらい前に配膳してくれます。2食目もやはり和食をチョイスしました。到着は午前ということで朝食になるためか、気持ち軽めな量になっているようです。

上段中央:鰆の伊勢醤油焼き(主菜)
上段左:俵御飯 下段中央:青梗菜と豆腐の煎り煮:(小鉢) 下段右:味噌汁

 

アメニティ

2019年3月からファーストクラスとビジネスクラスのアメニティがリニューアルされ、120年以上の歴史を持つ英国のラグジュアリーブランド、グローブ・トロッターのアメニティポーチが提供されます。(アメニティのリニューアルについてはこちらをご覧ください。)このポーチには歯ブラシセット、アイマスク、イヤプラグだけでなく、KOSEの化粧品ブランド、雪肌精の洗顔料や化粧水、クリームなども入っていて、少量ですが現地でもなかなか活躍してくれます。

グローブ・トロッターのアメニティポーチと雪肌精

 

機内サービス全般の総括

今回搭乗したNH174便のビジネスクラスはそこそこ空席もありましたが、私が座った席が17Fだったこともあり、食事などの提供するスピード(間隔)は遅く感じてしまいました。満席ならどうしても時間はかかってしまうと思いますが、機内サービスのスピード感を求めるなら前方席を選ぶにこしたことはないようです。
また、機内食の事前リクエストを忘れられていたのは2回目でしたが、事前リクエストは意外とされていないのかもしれませんね。機内食は機内でメニューを見ながら選ぶ楽しみもありますが、今回のように後方席だとオーダーも最後のほうになってしまうので、最後に食事が足りないということで調整が入ってしまうことも考えると、事前リクエストがオススメです。
さて、ヒューストン線は2020年の夏ダイヤから成田から羽田へ移管する予定とのことなので、アクセスがよくなり利便性の向上により搭乗率のもアップしそうですね。

 

 

ビジネスクラス搭乗レポート:NH886便(クアラルンプールから羽田)

ANAのビジネスクラスでクアラルンプールから羽田まで搭乗しましたので、レポートしたいと思います。

搭乗レポート

スケジュール

ANAのマレーシア線は羽田と成田からそれぞれ1日往復の合計2往復となっています。ANAと同じスターアライアンスでは直行便は就航していないため、直行便であれば同アライアンスでは択一になります。また、シンガポール航空かタイ国際航空も乗り継ぎとなりますが、それぞれシンガポールとバンコク経由で就航しており選択肢は比較的多いと言えそうです。なおマレーシアの首都であるクアラルンプールと東京(羽田/成田)は以下のように運航されています。

NRT NH815 17:20 → 23:35 KUL NH816 07:10 → 15:10 NRT
HND NH885 23:30 → 06:10(翌日) KUL NH886 14:15 → 22:15 HND

マレーシア線機材

マレーシア路線の機材は夏ダイヤではボーイング787-9型機が羽田、成田ともに導入されています。2018年の冬ダイヤでは成田便に787-8機に変更されて、プレミアムエコノミーがなく、ビジネスクラスはスタッガード仕様ではなく、クレードル仕様の機材でしたので、スタッガード仕様の機材が目当ての場合はよく確認してから予約することをお勧めします。

搭乗

搭乗開始は13:45とコールされていましたが、ほぼ案内の通り優先搭乗が開始。この日はC22番ゲートからの搭乗でした。

NH886便

ウェルカムドリンク

搭乗後、すぐに担当いただく客室乗務員の方が席まで挨拶に来てくださいました。海外からの帰国便だとほっとするタイミングですね。また、搭乗が落ち着いてから、ウェルカムドリンクを持ってきていただきました。グァバジュースかお茶ということで、お茶をいただくことに。

ウェルカムドリンク

機内食

搭乗も落ちついて、14:10にはドアクローズ。飛行機がスポットを動き出し、14:30頃に離陸しました。離陸後は30分程度たってからおしぼりが配られ、その後メニューが配布されます。海外発の場合、洋食を選択することが多いのですが、チーフパーサーからのおススメとシャングリ・ラ ホテル クアラルンプールのレストラン「ZIPANGU」とのコレボレーションメニューということで、和食を選択しました。

食事メニュー

シャングリ・ラ ホテル クアラルンプールとのコラボレーション

日本食メニュー

アミューズ

食事の前にアミューズが配膳されます。機内ではあまりお酒は飲まないのです、アルコールドリンクが進むようなおいしさでした。ただ、海老はゴマがぽろぽろ落ちてしまったのが難点でしょうか。

帆立貝のタルトレット 山葵風味
パプリカグリシーニ
海老のソテー 胡麻風味

前菜と小鉢

アミューズの後、前菜と小鉢が配膳されます。(アミューズを片付け終わって5分後くらいでしょうか)。小鉢のスモークサーモンは胡麻ドレッシングのわりにさっぱりとした味わいでとても美味しく感じました。

前菜と小鉢

 

帆立ムース コンソメゼリー掛け 黒豆
玉子焼き 海老とオレンジ
鯖時雨煮 枝豆当座煮

スモークサーモン 胡麻ドレッシング

トマトマリネ 蟹身のせ

 

主菜

さて、いよいよ主菜のZIPANGU特製 鱈西京焼き 彩り野菜と御飯、お味噌汁、香の物です。鱈の西京焼きは火が通っていた割に柔らかく食べやすかったのですが、私にとっては味が薄く感じました。これはシャングリ・ラ ホテルの日本食レストランといえども、やはり外国人向けの味付けになっているのでしょう。海外の方からするとちょうどよく感じるのかもしれませんが、日本人の私たちからするとちょっと物足りなさを感じるかな、と思いました。

主菜のZIPANGU特製 鱈西京焼き 彩り野菜と御飯、お味噌汁、香の物

ZIPANGU特製 鱈西京焼き 彩り野菜

デザート

主菜とご飯を完食した後、少しうとうとしていたため、デザートをいただくのが遅くなってしまいましたが、ワゴンからデザートを持ってきてくれました。今回は、チョコレートラズベリーケーキをチョイス。チョコレートなのでコーヒーや紅茶との相性もいいですね。

 

到着前のメニュー

1回目の食事が終わった後、好きな時に別の食事をオーダーすることができます。サンドウィッチやカレー、アイスクリームなどもありましたが、今回は一風堂のラーメン、コク極まる味噌 「大地」とチーズプレート (レッドチェダー、カマンベール、エメンタール)をいただきました。ラーメンは機内で誰かがオーダーすると連鎖反応のようにオーダーされるようです。海外発なので日本食が恋しくなり、ラーメンを食べたくなってしまうのは日本人だからでしょうね。

一風堂ラーメン コク極まる味噌 「大地」とチーズプレート (レッドチェダー、カマンベール、エメンタール)

機内販売

今回の搭乗に際して、THREEのクレンジングオイルが機内販売にあることを知っていたので購入する予定だったのですが、何と売り切れとのことで購入することができませんでした。担当の乗務員さんの話では日本発の便で完売してしまったようで、復路ではそもそも在庫がなかったとか。「予めお目当ての商品がある場合はプリオーダーというサービスがあるので、そちらを利用したほうが確実ですね。」とアドバイスもいただいたので、次回搭乗する際は、プリオーダーを利用してみようと思います。

 

機内サービス全般の総括

今回搭乗したNH886便のビジネスクラスは空席が2~3席程度しかなかったようですが、搭乗率の割に食事を提供するスピード(間隔)なども比較的早く感じました(私が座った座席が1Aだったこともあるのかもしれませんが)。また、飲み物が少なくなったりした場合のおかわりの有無や他の飲み物をきいてくるなど、客室乗務員の気配りの高さを感じました。私だけではなく、他の搭乗者の方とのコミュニケーションも積極的にしているように見えましたので、全般的に客室乗務員のホスピタリティとコミュニケーション力の高さを感じるフライトでした。