▽「ANA HAWAii」がメディアジャック??
25日に突如明らかにされたANAのエアバスA380「FLYING HONU(フライングホヌ)」を使用したハワイ戦略の数々。「ハワイ」+「世界最大A380」+「ANA」という沸騰ワードの融合で、もはやメディアジャックと呼べそうな大騒ぎでした。
多くのネットメディアはもちろんのこと、新聞でも朝日新聞が写真付きで掲載しましたし、テレビ各局も夕方ニュースでこぞって放映。なかなか企業ニュースを扱わないNHKまでも「おはよう日本」で取り上げるなど、まさに破竹の勢い!
やっぱり日本人はハワイが大好きですよね~!!
(ANAHPより)
ちょっと面白かったのは日本初のカウチシート「ANA COUCHii」について、多くのメディアは「寝そべりシート」と表現していました。日本人には、寝そべりというフレーズは分かりやすいし、なにかと肩が凝りそうな機内の空気感を変えてくれそうな表現でした。
さて、その「寝そべりシート・ANA COUCHii」を中心とした、ANAのファミリー層を狙った戦略。実はシート以外にも、数々の秘策やメッセージが込められていたことに、当サイトでは着目しました!!それがこちら!!
▽1階席最後部には「多目的ルーム」。おむつ交換台も!!
(ANAHPより)
そもそも、機内の多目的ルームって聞いたこと無いですよね。
ANAがA380に設ける多目的ルームには、シンクのほか、ベンチシートや着替え台、おむつ交換台も備え付けれています。しかも!!設置場所はなんと、寝そべりシート「ANA COUCHii」のすぐ後ろなんです!!
(ANAHPより)
言うまでなく東京からホノルルへのフライトは夜発朝着。大人ですら、不慣れな機内でぐっすり熟睡できる人はそう多くないでしょう。ましてや、赤ちゃんがミルクをほしがったり、おむつ交換の必要性が出てくるのも当然のことと言えます。
そんな時「ANA COUCHii」のすぐ後ろに「多目的ルーム」があるというのは、パパさんママさんにはそれだけでも、とても大きな安心材料といえるのではないでしょうか??
(ANAHPより)
▽多目的ルーム以外にもA380ならではのスペースが
ぐずった赤ちゃんや子どもたちをあやす場所、実はA380には他にもあるんですよ~。総2階建てのA380は階段が機体前部と後部に設けられています。多目的ルームを抜けた先の機体最後部には、らせん階段があって大人2人が余裕ですれ違えるだけの広さがあります。
また、階段の入口付近にも多少のスペースがありますよ。もちろんベルトサイン点灯時以外で、CAさんや他の乗客の邪魔にならないようにすることが大切ですが、余裕のスペースがあるというのは、ちょっと安心かも。
▽細やかな気配りはANA担当者さんの「おもてなし」??
深夜フライトの満席機内で、突然鳴き始めた赤ちゃんを抱えながら、申し訳なさそうに機体後部のギャレーなどに駆け込むママさん達。あの困った表情を見るたびに、なんとか良い仕組みはないものかな~といつも感じていました。
今回の「ANA COUCHii」を中心にしたファミリー層を狙った戦略は、きっとそんな姿や乗客の声を忘れずに、しっかりと向き合ってきたANAの担当者さんの「優しさ」や「おもてなし」のような気もします。