プレミアムメンバーステイタス獲得チャレンジ2021を発表

ANAから2022年度のプレミアムメンバー獲得に向けたキャンペーンが12月16日に発表されたので、その内容をまとめてみました。

搭乗回数が減ってもプレミアムメンバーステイタス獲得ができるキャンペーン

キャンペーンページのビジュアル

キャンペーンページのビジュアル

対象者は幅広く(というより恐らく全員)

2020年12月16日から「プレミアムメンバーステイタス獲得チャレンジ」と題したキャンペーンがスタートしました。いつもならターゲットを絞ったキャンペーンが多いのですが、今回は初めての試みということもあってか、対象はキャンペーン参加登録を行った、ANAマイレージクラブ会員となっています。ただし、キャンペーン登録しないと条件を満たしても対象とはならないので、このキャペーンによるステイタス獲得を目指す場合は必ず登録が必要です。

対象者

冒頭にも記載した通り、「キャンペーン参加登録を行った、ANAマイレージクラブ会員のお客様」と書かれているため、対象者はANAマイレージクラブ全員と考えてよさそうです。プレミアムメンバーステイタスはANAマイレージクラブ会員であれば一定の条件を満たすと提供されるサービスなので当然といえば当然かもしれません。

キャンペーン内容

今回のキャンペーンは原則、搭乗回数や距離に応じて積算されるプレミアムポイントのみで決まっていた「プレミアムメンバー」の基準をプレミアムポイントだけでなく、新しく開始したANA Payや提携クレジットカードの利用頻度・利用額なども考慮し、ステイタスが付与されるキャンペーンとなっています。

利用条件①:年間のプレミアムポイント獲得数(ANAグループ運航便ご利用分のみ)

このプレミアムポイントの獲得数は従来と同じ方式です。プレミアムポイントは2021年1月1日(金)から2021年12月31日(金)までに獲得したポイントとなるので注意が必要です。

利用条件②:ANAマイレージクラブのサービス利用数

これは新しく増えた条件となります。そもそもANAマイレージクラブのサービスとは?と思った方もいるとサイトから引用してみました。ANAマイレージモールやANAショッピングなどは利用している方も多いのでは?と思いますが、ANAショッピングでANAカード決済を行うと、「A-style」と「ANAカードマイルプラス」の2つのサービス数がカウントされます、と記載があるので必ずしも達成条件はそれほど難しくないかもしれませんね。あえて難しいとするならば「住まい de MILE」くらいになるのではないでしょうか。この条件の対象期間は2020年12月16日(水)~2021年12月15日(水)までとなっています。

対象サービス一覧

利用条件③:ANAカード・ANA Pay決済額の総額

こちらも新しく増えた条件となります。ANA Payは12月10日にサービスを開始したばかりのサービスで、QRコードを利用した決済サービスです。詳細は別の記事で書かせていただこうと思いますが、ANAカードとANA Payでの決済額がカウントされます。達成条件によって金額が異なるようなので、どの条件を目指すかによってメインで利用するカードを考えたほうが良さそうですね。カード会社の締めも関係しているのかこちらの期間も2020年12月16日(水)~2021年12月15日(水)までとなっています。

達成条件・特典

プレミアムメンバーは「ブロンズ」「プラチナ」「ダイヤモンド」の3つのステイタスがあり、それぞれで達成条件が異なります。また、「ダイヤモンド」の場合は通常のステータスサービスに加えて追加のサービスが提供されます。

キャンペーンの達成条件

 

条件1:ANAグループ運航便ご利用による2021年獲得プレミアムポイント数

ブロンズが15,000(従来は30,000)、プラチナが30,000(従来は50,000)、ダイヤモンドが50,000、または80,000(従来は100,000)と+Moreだと150,000となっています。ダイヤモンドの+Moreを除けばプレミアムポイントだけでカウントされる条件より緩和されていることがわかります。必要なポイント数が約半分程度になっているので、これだけであれば達成できる感じはありますが、今回のキャンペーンはその他の2つの条件も満たす必要があるので、どっちのほうがハードルが高いかは人によって変わってきそうです。

※注意事項:2022年1月31日(月)23:59(日本時間)までに、対象期間のANAグループ運航便のプレミアムポイントが積算されていることが条件

条件2:対象サービスのご利用数

ブロンズとダイヤモンドの80,000プレミアムポイント条件が4サービス以上、プラチナとダイヤモンドの50,000プレミアムポイントと+Moreが7サービス以上となっています。4つは比較的簡単に達成できそうですが、7つとなると少し考える必要がり、あえてプレミアムポイントの積算率が高くないツアー商品を扱っているANA Travelersを使ったりするなど工夫が必要になりそうですね。

条件3:ANAカード・ANA Payの決済額

たぶん、これが一番しんどいのではないでしょうか(笑)。条件2と同じようにブロンズとダイヤモンドの80,000プレミアムポイント条件が400万円以上、プラチナとダイヤモンドの50,000プレミアムポイントと+Moreが600万円以上となっています。年間400万円の利用だと約34万円/月、年間600万円の利用だと50万円/月のANAカード、もしくはANA Payでの決済が必要なので、航空券代を会社の経費で立替などをしている人でないと現実的には厳しいのではないかと思います。

 

最後に

2020年度は新型コロナウイルスの影響で旅客便の運航が大きく減っており、航空以外でのサービスでもステイタスを獲得できるキャンペーンを打ち出してきたANA。特に国際線の需要は2021年に急激に回復するとも考えにくく、また、国内線においてもオンラインミーティングの普及による出張機会の減少によって、これまでプレミアムメンバーだった人たちがステイタスを継続できなくなる可能性が2021年は起こりえるため、先行してこういったキャンペーンを打ち出してきたのかもしれません(2021年度は2020年度のステイタスを維持することを発表済み)。新型コロナウイルスの影響により、今までのモデルでは事業が成立しなくなってきている業種ということもあって、このプレミムメンバーサービスの達成条件の追加だけでなく、その他の面においても変革しようという意識が随所に見受けられます。まだまだ厳しい状況は続くと思いますが、こういう時だからこそ大胆なことを打ち出してきてくれること引き続き期待したいと思います。

 

噂の?ANA Care Promiseを体験してみた!

新型コロナウイルス感染拡大からの脱却が見いだせない中、社会全体が新しい生活様式を模索しています。人的交流や経済活動の基盤とも言える交通機関でも、いろんな取り組みが行われています。ANAが取り組む「ANA Care Promise」を実際に体験する機会がありましたので、ご紹介しますね。

▽そもそも「ANA Care Promise」ってなに?

いや、突然「プロミス」って言われると別の会社を想像してしまうご貴兄も多いかも?? 今回のANAの取り組みはひと言で表現すると「空の旅の新しいスタンダード」。これは、ANAのみならず、利用者する私たち側も力を合わせて行く必要があるのです。

「空港でチェックインする際」「機内に乗り込む際」「機内での過ごし方」そして「降りる際」。私たち自身が、ほんとちょっとこれまでの方法を工夫するだけでも、感染拡大防止への礎になるのではないか、そんな取り組みと言えそうです。

気になった方、詳細はこちらのANA Care Promise ご覧下さい!」

 

 

 

▽で、機内はどうなったの?

さて機内に乗り込みましょう。マスク姿のCAさんの出迎えを受けながら着席すると、なんか寂しい気が・・

そう!機内誌が座席ポケットにないのです・・。「えぇ!あの、お弁当企画が読めないのか?」「ジオラマ写真見たい~」という方々、さぞお嘆きでしょうね~

 

 

 

でもでも、ご心配なく。機内WIFIでしっかりバックナンバーまで読めるのです!おまけに、紙面に掲載しきれないトッピックをまとめたオマケ企画まで! 慣れれば、手元のスマホでサクサク読めるので、結構快適かも!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

▽絶対オススメなのは意外なこれ!

機内では「アルコールシート」も配布しています。これが絶対オススメなのです!


本来は、お手ふきとしての使用や座席周辺を、念のため拭きたい人のために配布されているようです。

でも、よくある「パサパサ」では無く、かなり潤いが豊富!しかも、何回拭いても生地がボロボロになりにくいのです(あくまで筆者の個人的感想です)

到着地で、例えばレンタカーのハンドルがちょっと気になるとき、宿泊先でテレビリモコンを念のため拭きたいとき、このアルコールシートがかなり役立ちます。(航空機外での用途でANAさんすみません・・)

▽新しい世界様式に向けてみんなで力を!

先が見えぬ現下の情勢。不安もいっぱいありますよね。でも、私たち自身がほんの少し工夫を重ねるだけでも、きっと大きな力となるに違いありません。世界、そして日本の美しい空を、いままでの以上の笑顔で旅したい!そんな日が必ず戻ることを信じています!

パイロットの豪雨災害支援クラウドファンディング

ANAのクラウドファンディング「WonderFly」で
ANAパイロットの有志のメンバーが、2020年7月に九州地方を中心に発生した豪雨災害で被災された方々の力になりたいとの思いから、クライドファンディングに参加しました。

現地のボランティアに参加できない中、何かできないかと悩み、始めたそうです。
航空教室など工夫した返礼品が紹介されています。

ぜひ参加してみませんか?

●紹介ビデオはこちら
https://youtu.be/erT9AYu0wYY

 

●クラウドファンディングのページはこちら
https://wonderfly.ana.co.jp/cf/ideas/972

A380ホヌ チャーター第二弾 応募8月28日10時まで

8月22日に実施したA380 フライングホヌのチャーターフライトは大好評で終わったようです。応募倍率は150倍と報道されています。

次のフライトは9月20日です。申し込みは8月28日10時までで

ANAのA380「FLYING HONU」2号機

ハワイに行けない状況が続いてます。
チャーターに乗ってハワイ気分を味わいたいですね!

ファーストクラスが5万円で体験できるのもお得です。

フライトの様子(ANAホームページより)
https://www.anahd.co.jp/group/pr/snapshot/20200822.html

●申し込みサイト(ANAホームページへ)

以下のバナーから申込サイトへ遷移します。

 

2020年の新規就航路線パート①(羽田-イスタンブール線)

2020年7月6日から新規就航する羽田-イスタンブール線を勝手にレビューしたいと思います。

運航スケジュール

2020年1月23日にANAから発表された内容によると、羽田-イスタンブール線は以下のダイヤで運行する予定となっています。なお、現在ANAと同じスターアライアンスのターキッシュエアラインズが成田-イスタンブール線をデイリーで運行していますが、夏ダイヤから羽田へ移管されます。また、ANA便は午前発に対して、ターキッシュエアラインズは深夜発のため、同じ羽田発でも、選択肢が広がりそうです。飛行時間は往復とも11時間台となっており、他のヨーロッパ便とさほど変わらないようです。

HND NH219 08:35 → 14:15 IST NH220 16:50 → 10:25(翌日) HND

運行機材

イスタンブール線はどの機材がアサインされるか興味がありましたが、184席仕様(ビジネスクラス :32席、プレミアムエコノミー:14席、エコノミークラス:138席)のボーイング787-8型機で運航されるとのこと。ターキッシュエアラインズがボーイング777-300ER型機で運航しているため、ちょっと意外でしたが、機材繰りや乗務員の調整などもあるでしょうし、就航後の状況を見て、今後大型化も検討するのでは?と思っています。

キャンペーン運賃

イスタンブール線以外にも新規就航するストックホルム線やミラノ線などがキャンペーン運賃で販売されている模様。各路線でのキャンペーン運賃はANA公式サイトのコチラから確認いただければと思いますが、2月2日現在で就航初便の7月6日発、現地7月9日発の日程のエコノミークラスのキャンペーン運賃だと諸税込みで97,570円で販売されているようです。夏のヨーロッパはただでさえ航空券が高い傾向になっているため、10万円を切る金額でヨーロッパにいけるというのは非常に嬉しいですね。

羽田-イスタンブール線の運賃詳細

アフリカへの乗り継ぎが便利に

イスタンブール線の開設に伴って、便利になるのが実はアフリカへの乗り継ぎ。同じスターアライアンスに加盟しているターキッシュエアラインズはアフリアの30カ国以上に就航しており、南アフリカやエジプトを始め、モロッコやタンザニアなど旅慣れた人でも一度は行ってみたい国へ乗り継ぐことができるようになります。これまでも、ターキッシュエアラインズを利用すればアフリカへ行くことはできましたが、ANAのイスタンブール線の開設によって、アフリカがより身近になったことは確かでしょう。広大な自然が残っているタンザニアや生き物が独自の進化をしているマダガスカルにはぜひ一度行ってみたいと思っています。

イスタンブールのトルコ航空ラウンジ

飛行機を利用する人にとって結構重要だったりする航空会社のラウンジ。ターキッシュエラインズのラウンジは新しい空港になる前から評判が高く、何度が訪れたことがありますが、新しい空港のラウンジも評判は上々のようです。ANAの公式サイトにはまだラウンジに関する詳細が記載されていないため、推測になりますが、ダイヤモンドやプラチナなどのプレミアムメンバーステイタスに関わらず、ビジネスクラス搭乗者はビジネスクラスラウンジへ、エコノミークラスでスターアライアンスゴールドメンバーはMiles&Smilesラウンジへ入場できるのではないかと思います。詳細は今後ラウンジレポートなどでご紹介させていただきたいと思います。

ANA Traveler’sではオプショナルツアーも

トルコっていっても広すぎるからどこに行ったらいいかわからなーい、という人にはボスフォラス海峡のクルーズやカッパドギアの観光などオプショナルツアーも充実しているようなので、ANA Traveler’sのサイトで検討してみるのもいいかもしれませんね。ANA Traveler’sのサイトはコチラから

 

 

 

ANAファン全員鼻血?! 羽田新路線を一気に大発表!!

ANAが23日に「2020年度 ANAグループ国際線航空輸送事業計画」を発表しました。なんだか堅苦しいタイトルですが、なんと言いますか・・・要するに「羽田+ミラノ+モスクワ+隈研吾」ってことですよ!(謎)

▽ネタが満載過ぎて情報大渋滞に!

結局は「詳しくはANAのプレスリリースをご参照下さい!」ということなんですが、当サイトが勝手に注目したのは以下の点

・羽田から「深圳、イスタンブール、ストックホルム、ミラノ、モスクワ」の5都市に新たに乗り入れ!

・3月29日から羽田第2ターミナルビルでの国際線運用開始。
 あの有名建築家・隈研吾さん監修によるラウンジがオープン!!

・成田から就航していたワシントンなどの北米路線が羽田に!!

羽田空港発着枠拡大による新規開設・増便14路線のうち、新規乗り入れが5都市。これは驚異的な路線網の拡大といえますね!もはや羽田空港がANA国際線のハブ空港化したと表現しても過言はないでしょう!

▽なにげにベトナムも凄いぞ!

実はこれだけで終わらないのが今回の「大渋滞」の原因なのです。なんと、ベトナム路線再編に伴い、羽田=ホーチミンシティ線も新規開設されます!3月29日から、羽田発でホーチミンシティとハノイに、最新機種ボーイング787型機で週7便も運航されるという太っ腹ぶり!

ビジネスや観光に渡航需要が増大する一方のベトナムに、羽田からデイリーで行けるというのは非常に便利になりました!

▽成田ネタもあるよ~!

今回の発表では成田も忘れていませんよ!当サイトでご紹介した通り、エアバスA380型機「FLYING HONU」が4月から3機体制に。「FLYING HONU」の運航を週14往復へ拡大されて、成田・ホノルル線はすべて「FLYING HONU」での運航になるのです。

さらに3月29日から、成田空港にANA国際線ラウンジとしては、なんと3カ所目となる「ANA LOUNGE」が第2サテライトにオープン!

朝のラウンジ大混雑で「オレサマのうどんがゆっくり食べられないぞ!」お嘆きのご貴兄には大ニュースかもしれませんね。

こうした新規路線開設時にはご祝儀的に「就航記念」のパックツアーなども発売されることがあります。ANAファンのみならず、旅行を愛する皆さまにも見逃せないニュースといえそうです!

 

ビジネスクラス搭乗レポート:NH109便(ニューヨークから東京羽田)

ANAのビジネスクラスでニューヨーク(JFK)から東京(羽田)まで搭乗しましたので、レポートしたいと思います。

ANAのB777-300ER 新212席 ビジネスクラス 座席

ANAのB777-300ER 新212席 ビジネスクラス 座席

搭乗レポート

スケジュール

ANAのニューヨーク(JFK)線は羽田と成田からそれぞれ1日往復の合計2往復となっています。ANAと同じスターアライアンスでは実はニューヨーク(JFK)線は就航しておらず、ユナイテッド航空がニューアーク(EWR)と成田とで直行便を就航していますが、ニューヨーク(JFK)線は就航していないため、JFK線であれば同アライアンスでは択一になります。
また、アシアナ航空やシンガポール航空も乗り継ぎとなりますが、それぞれ仁川とフランクフルト経由で就航しており選択肢は比較的ありそうです。なお、ANA便はニューヨーク(JFK)と東京(羽田/成田)は以下のように運航されています。

NRT NH010 16:40 → 15:10 JFK NH009 10:45 → 15:00(翌日) NRT
HND NH110 10:20 → 09:00 JFK NH109 16:55 → 21:10(翌日) HND

ニューヨーク線の機材

ニューヨーク(JFK)路線の機材は羽田・成田ともにボーイング777-300ER型機が就航しています。また、2019年の8月からロンドン線に導入された新シートが2019年11月から順次投入され始めており、ラッキーなことに今回搭乗したNH109便も新シートの機材でした。

搭乗

搭乗開始は機材の到着遅れにより、折り返しの整備に時間がかかったのか搭乗時刻が遅れており、17:10とボードが出ていました。この日は6番ゲートからの搭乗でした。

搭乗予定時刻のボード

新シートのビジネスクラス”THE Room”

ご存知の方も多いかもしれませんが、ANAのビジネスクラスはSKYTRAX社のWorld’s Best Business Class Airlines 2019で2位を獲得。1位はカタール航空、3位は同じスターアライアンスのシンガポール航空です。カタール航空もシンガポール航空も最新のシートは搭乗者からも評価が高く、毎年上位にランクインするシンガポール航空を押さえての2位というのは素晴らしいですね。
SKYTRAX社のランキングが新シートの評価対象だったかはわかりませんが、就航路線も増えるので、2020年はもしかする1位ということもあるかもしれません。

なお、ANA公式サイトにも新シートのスペックがまとまっておりますので、詳細はこちらをご覧ください。

“THE Room”のレビュー

新シートのビジネスクラス”THE Room”はまだニューヨーク線に投入されて間もなく、搭乗者も客室乗務員も慣れていないからか、ウェルカムドリンクは搭乗後ではなくが離陸してからでした。さてさて、新シートのビジネスクラスは”THE Room”と名の通り、全席開閉式の扉があり、まさに部屋のようになっていました。今回指定したのは針路に対して反対側に座る5A。事前の情報ではシートベルトが3点のものになっており、窮屈だという声も耳に入っておりましたが、普通のシートベルトを締めた後にショルダーベルトをすれば何の問題もありませんでした。細かい部分までレビューするとかなりのボリュームになってしまいますが、気になった点などできる限り紹介しようと思います。

24インチのシートテレビ

シートモニターは24インチの4K対応のディスプレイを採用しており高精細でした。映画など迫力のある映像を機内で見ることができるので、扉を閉めると、家でくつろぎながら映画を観ているかのような雰囲気を味わえます。

THE Roomの24インチ大型4Kモニター

シート

本当にビジネスクラスか?と思うほどワイドシートになっているため、フルフラットにすると小さなお子様と二人でも横になれるレベルです。

後ろ向きの新シート

大型のテーブルとサイドテーブル

テーブルはモニターの下から引き出すタイプで落ち着いた木目調になっていました。サイドテーブルには鏡があったり、スマートフォンなどを入れるスペースが充実しています。また、コントローラーもサイドテーブルの下にあり、読書灯などもここで操作可能となっています。

大型のテーブル

サイドテーブル上の収納ボックス

サイドテーブル下のコントローラー

オットマン

モニターの下にはオットマンがあります。ここには荷物を入れてはだめだとか。。足を入れるのには充分なスペースではあります。

オットマン

電動シェード

787に搭載されているものと同じ電動シェードと思いきや、下のボタンを押すとカーテンが降りてくるようになっています。スマホなどで窓の外を撮影する際、従来型のシェードの場合、ちょうど窓とシェードの間にスマホが入るくらいだったので、機内(特に自分とかが)が写ったりするのを防げていたのでよかったのですが、787の電動シェードも同様に、今後は違う方法を考える必要があり、個人的にこれはちょっと残念な変更になっていまいました。

電動シェード

フルフラットのベッド

フルフラットになるベッドシートでベッドメイクするとこんな感じに。背が高い方は対角線のように斜めになるとちょうど良い感じに横になれます。

フルフラットのベッド

可動式パーテーション

ANA BUSINESS STAGGEREDでもプライベードなスペースは確保できていましたが、”THE Room”というだけあって、パーテーションを閉めることで完全に”個室”にすることができます。ボタンを押すと、自動で閉まり、開けるときは手動で戻す必要があります。なお、写真の左の扉は下側に、右の扉は右側に収納します。

プライベード空間をつくるパーテーション

深化したコントローラー

新シートのもう一つの特徴はスマートフォンと連携した機能でしょうか。座席に備え付けのコントローラーを使うことも可能ですが、新シートの機材では自分が持っているスマートフォンがコントローラーになります。ANAアプリをインストールした自分のスマートフォンと座席のモニタをペアリングすることで、ほとんどの操作がスマートフォンから可能になっており、映画やビデオなどの再生や早送り・巻き戻しだけでなく、搭乗前に機内で見たい映画などをチェックして、お気に入りリストを作成することができるので、搭乗後にシートと同期するとすぐに見たい番組を見ることができます。

ペアリングしたスマートフォンの画面

アプリと同期したモニター

“THE Room”の総括

今回搭乗した”THE Room”のビジネスクラスは従来のファーストクラスと同等のシート幅があり、本当にゆったりと過ごせました。大げさではなく自宅のリビングのソファでくつろいでいるような感じで過ごすことができる空間になっています。また、パーテーションを閉めることで完全に「個室」になるので、仕事に集中したい人やゆっくり休みたい人など思い思いの過ごし方ができますね。さらに、スマートフォンと連動したシートモニターというのも外せないでしょう。自分のスマートフォンと連動することで、操作のストレス軽減だけでなく、搭乗前からのプランニンニングでのワクワク感もあるので、機内で過ごすことが楽しく、普段よりもリラックスできたな、と感じました。

ただ、一つ気になったのは、個室になることで客室乗務員と搭乗者とのコミュニケーションがどの程度変わるか、ということ。今までは、半個室のようなシートだったため、声をかけやすかった気もしますが、それが個室になることで、さりげない気遣いや声がけが減るのでは?と思っています。もちろん、呼び出しボタンを押せば席まで来てくれて、要望を聞いてくれると思いますが、個人的にはそういったさりげない気遣いは日本人ならではだと思うので、ハード面が整備されたことで、ソフト面が機械的なコミュニケーションにならないといいな、と思っています。とはいえ、コミュニケーション能力が高い客室乗務員が多くいるANAなので、コミュニケーションをこんな感じにしていこう、と客室乗務員同士で会話しているかもしれませんね。

ウェルカムドリンク

前述の通り、ウェルカムドリンクは離陸後水平飛行に入ってから提供されました。恐らく客室乗務員が新シートの質問や説明などで離陸前は時間がないため、しばらくは離陸後になってしまうかもしれませんね。おきまりのオレンジジュースとスパークリングワインでミモザを、とも考えましたがこの日は移動が多く多少疲れていたのでオレンジジュースをいただくことにしました。

ウェルカムドリンクのオレンジジュース

機内食

ウェルカムドリンクを下げていただいた後、食事のメニューが配られます。今回は海外発ですが、ニューヨーク線限定で奥田ニューヨークとコラボメニューということで、日本食を事前にオーダーしておきました。奥田は日本発の便でも提供されていることもありますが、今回は奥田のニューヨーク店とのコラボとのこと。なお、奥田はパリにも出店しているとのこと。パリ線で奥田とのコラボメニューがあるかどうかは未確認ですが、海外発の便で日本料理店とコラボした食事が提供されるのは嬉しいですね。

和食は奥田ニューヨークとコラボレーションメニュー

 

アミューズ

食事の前にアミューズが配膳されます。今回もドリンクはお茶にしていたんですが(笑)、スモークフィッシュのカナッペやローストダックのタルトレットは白ワインやシャンパンとの相性が良さそうな感じがしました。

ピスタチオチーズボール
スモークフィッシュのカナッペ
ローストダックのタルトレット

前菜と小鉢

アミューズの後、小鉢2品とお造りが配膳。今回、座席は5Aだったので配膳もスムーズでした。海外発の和食は当たり外れがありますが、3品とも和食の味を楽しめました。特に土鯛昆布〆と煽り烏賊、帆立貝焼き霜は土佐酢ゼリーとの相性が抜群でした。

とり貝と鮟肝の辛子酢味噌かけ

鯛昆布〆
煽り烏賊、帆立貝焼き霜
土佐酢ゼリー

ずわい蟹 きのこ ほうれん草浸し

主菜とご飯

次は主菜とご飯です。主菜は和牛赤味噌煮込みと御飯、味噌汁、香の物がでてきます。和牛は柔らかく、野菜にも味がついていたので、ご飯はおかわりをお願いしてしまいました。海外発でこれだけの日本食を食べられるのは本当に嬉しいですね。

和牛赤味噌煮込み
御飯、味噌汁、香の物

和牛赤味噌煮込み

デザート

デザートは リンゴとキャラメルウォールナッツのケーキ、ソフト饅頭、チーズ、フルーツがあったのですが、ご飯でお腹がいっぱいになった感じもあったので、今回はいただきませんでした。

アラカルトの食事

1食目の後、しばらく就寝後、ちょうどお腹が空いたのでアラカルトで頼めるメニューから注文することに。機内で誰か食べると匂いに誘われて他の人も食べたくなってしまうという、ラーメンを頼むことに。ニューヨーク発の便では一風堂のラーメン、コク極まる味噌「大地」がありました。やはりというか、連鎖反応で私がオーダーした後に続々とラーメンの匂いが機内から漂っていました。

一風堂ラーメン コク極まる味噌「大地」

リフレッシュメント

一風堂の味噌ラーメンをいただいた後はリフレッシュメントをいただくことにしました。チーズプレートやガーデンサラダなどもあったのですが、1食目にデザートをいただかなかったので、ヨーグルトとフルーツ、トマトジュースをいただきました。トマトジュースは意外と機内で飲んでいる方が多いようですね。海外発なので野菜不足解消のためなのかな?とも考えましたが謎です。

ヨーグルトとフルーツ、トマトジュース

 

ニューヨークから羽田への飛行ルート

冬ダイヤではニューヨークやワシントンD.C発の東京行は約14時間と表示されています。これは偏西風などの影響によるものだと思いますが、今回の飛行ルートはニューヨークから北上し、カナダのイエローナイフやアラスカ付近を通って日本に向かいました。客室乗務員の話では飛行ルートは4つほどあるとのこと。今回はイエローナイフ付近を通過したのでオーロラが見えるかなと思っていたのですが、残念ながら見ることができませんでした。飛行ルートと運がよければ見ることができそうでうね。

飛行ルート

 

機内サービス全般の総括

今回搭乗したNH109便のビジネスクラスは新機材ということでピカピカでした。ニューヨーク線は常時満席というイメージがあったのですが、客室乗務員からの情報だとこの便に限ってはビジネスクラスの搭乗率は6割くらいということで、なぜかかなり少なかったようです。

搭乗客もそうですが、新シートだと客室乗務も訓練をしているとはいえ、まだ慣れていない部分もあったと思いますが、搭乗率が高くなかったこともあってかスムーズにサービスが提供されていたように感じました。今回に限っては搭乗者が少なかった分、細部まで行き届いたサービスが提供できたのかもしれませんね。こればっかりは、搭乗客も客室乗務員も慣れなので、しばらくの間は試行錯誤が続くのではないでしょうか。

食事については、海外発の日本食がここまで美味しくなったとは思わなかったので、今後も海外発の日本食はクオリティを上げていってほしいと感じました。また、シンガポール航空が、東京-ニューヨーク線を日本からの以遠権を用いて開設する準備に入ったとの報道もあり、ANAとのコードシェア(共同運航)拡大も検討していくとのこと。同じスターアライアンスではありますが、機内サービスやシートに定評のあるシンガポール航空なので、今後サービス面でも競争しながらよりよりサービスが提供されていくと期待したいと思います。

 

エアバスA380型機「FLYING HONU」が7月1日から成田=ホノルル間を毎日2往復に!

ANA HAWAIIの主役、FLYING HONUの3機目の受領予定日が4月と発表され、7月1日から毎日2往復の運航となったため、概要をまとめてみました。

エアバスA380型機

エアバスA380型機

FLYING HONUがダブルデイリー運航で週14往復に!

スケジュール

ANAのホノルル線は羽田から787-9が1日1往復と成田からA380と777-300ERが1日2往復の合計3往復となっています。ANAと同じスターアライアンスではユナイテッド航空が成田からの直行便が就航しています。なお、ANA便は東京(羽田/成田)とホノルルは以下のように運航されています。(2019年度冬ダイヤ)

NRT NH184 20:35 → 08:25 HNL NH183 11:30 → 15:55(翌日) NRT
NRT NH182 21:30 → 09:20 HNL NH181 12:30 → 16:55(翌日) NRT
HND NH186 22:15 → 10:05 HNL NH185 13:10 → 17:35(翌日) HND

ホノルル線機材

一時期、ホノルル線は成田/羽田ともにボーイング787-9で運用されていました。また、2019年5月に成田-ホノルル線にA380が就航した当初は週3便程度でしたが、2機目を受領してから週10便ほどになっています。A380が運航しない便はA380にファーストクラスの設定があることもあってかボーイング777-300ERで運用されています。(羽田線は引き続き787-9で運用されています。)

座席数がどのくらい違うか?

現在、成田-ホノルル線で運用されているA380 + 777-300ERと7月1日以降のA380 + A380になった場合、どのくらい座席数が違うのかを比べてみました。

A380 + 777-300ER ファースト 16 ビジネス 108 プレミアムエコノミー 97 エコノミー 563 合計 784
A380 + A380 ファースト 16 ビジネス 112 プレミアムエコノミー 146 エコノミー 766 合計 1,040

結果、全クラス合計で256席の差がありました。256席というと777-300ERの1機分の座席数とほぼ同じなので、A380が毎日2往復するとどれだけ効率がよいかがわかりますね。ちなみに、ファーストクラスとビジネスクラスは777-300ERからA380になったとしても大きな差はありませんが、プレミアムエコノミーが50席多くなるため、特典航空券などでプレミアムエコノミーを狙っているのもよいかもしれませんね。また、ファミリーやカップルに人気のカウチシートもA380だけに搭載されているので、カウチシートに乗りたかったのに!という方は、夏本番の7月以降でぜひ空席照会してみてください!

 

FLYING HONUの3機が成田空港に駐機しているところを見れるかも?

ANAのプレスリリースでは、3機目は4月に受領予定と記載があるため、遅くとも5月頃には日本にやってくる可能性が高いと考えられます。7月1日から週14往復となるので、それまでの間は運用準備のテストフライトなどを行い、最終調整するのでしょう。ただ、注意書きに”週14往復の運航となる7月1日よりも前に運航を開始する可能性があります。”と記載があるので、準備が整い次第投入する可能性もあるということでしょうか。いずれにせよ、週14便体制となると基本的に1機は成田に駐機されているはずなので、3機が並ぶのはそうめったに見れるものではないかもしれません。ゴールデンウィークあたりにもしかしたら3機ならんでいるFLYING HONUが見れるかも?しれませんね。

FLYING HONUのフライトタグ3本セットが人気のよう

A380がいよいよ3機揃うということもあってか、A380のフライトタグ3本セット(初号機はブルー、2号機はグリーン、3号機はオレンジ)が人気のようで、羽田空港などで買い求める方も多くみられます。普段使いのバッグにつけてもアクセントになるので、旅行の記念にもなりそうですね。

ハワイを感じるBOXに入っています

ハワイを感じるBOXに入っています

A-styleでも販売中のようなので、参考までにリンクを掲載しておきます。<ANAオリジナル>FLYING HONU フライトタグ3本セット

 

 

ANA、対象者限定の衝撃的なキャンペーンを展開

ANAから近年にないキャンペーンが展開されているようなので、その内容をまとめてみました。

一部のプレミアムメンバー向け?対象者限定キャンペーン

対象者限定のキャンペーンバナー

対象者限定のキャンペーンバナー

対象者限定キャンペーン

2019年12月中旬、ANAは対象者限定キャンペーンを開始しました。メールやマイキャンペーンなどでしか表示されておらず、対象者も少ないのか、SNSでも取り上げている方もいますが、盛り上がり度合いがよくわからない感じです。
が、このキャンペーン、かなりハードルが高いのですが、通常のステータス保有だけでは得られないもののようです。

対象者

冒頭にも記載した通り、対象者限定と書かれているため、対象者の範囲はわかりませんが、キャンペーンページ内に”通常の「ダイヤモンドサービス」に加え、以下の特典をお受け取りいただけます。”と記載があるため、少なくとも2019年のダイヤモンドメンバーや2020年にダイヤモンドメンバー基準に到達した方が選ばれているのではと思います。

キャンペーン内容

今回のキャンペーンは2つあり、条件をクリアした人は、通常の「ダイヤモンドサービス」に加え、二つの特典が付与されます。

特典内容①:マイルからANA SKY コインへ特別交換倍率2.0倍のボーナスコインをプレゼント

達成条件は後ほどふれますが、条件をクリアした方は、通常ANAマイルからSKYコインへの交換倍率は最大1.7倍となっているところ、実質2倍になるというもの。SKYコインの前身となるeクーポンという名前で運用されていた時代に、ダイヤモンド会員向けに期間限定で同じ2倍の交換倍率でキャンペーンをやっていたこともありました。

ただし、注意が必要なのは例えば20,000マイルをSKYコインに交換すると直接40,000SKYコインになるわけではなく、交換した翌月末に”差分”のSKYコインを付与するというもの。一次的ではありますが、1.7倍の交換レートに変わりないことに注意が必要です。

特典1:マイルからANA SKY コインへ特別交換倍率2.0倍のボーナスコインをプレゼント

 

特典内容②:ANAカードファミリーマイルに登録のご家族へ「ダイヤモンドサービス」ステイタスをプレゼント

ANAのファミリーマイルに登録している家族会員1名を2021年度ダイヤモンドメンバーにするというもの。ANAで今までこの類のキャンペーンはなかったように思います。よく考えると、会員向けのアンケートなどで家族向けにステータスを付与するなどの回答項目がありましたので、増加しているプレミアムメンバー向けに差別化を図ったのかもしれません。

また、ここでも注意が必要なのがあくまでも、ダイヤモンドメンバーのステイタスを付与するのみなので、アップグレードポイントなどは対象外となる点です。

特典内容2:ANAカードファミリーマイルに登録のご家族へ「ダイヤモンドサービス」ステイタスをプレゼント

達成条件

このキャンペーンの達成条件は3つあり、以下の条件3つをすべて満たした方と記載があります。

キャンペーン達成条件

条件1:ANAグループ運航便ご利用による2020年獲得プレミアムポイントが15万ポイント以上

これは、ダイヤモンドステイタスの基準である100,000プレミアムポイントをさらに50,000ポイント追加で貯めることでクリアできます。これは従来からある、150,000プレミアムポイントを達成するとダイヤモンドカットのネームタグやステイタスカードと似たバゲージタグがプレゼントされるのと同じなので、達成できる人はそれなりにいるのでは?と思われます。

ただ、ハードルが高いのは確かで150,000プレミアムポイントというのは東京と福岡をビジネスきっぷで毎週往復して達成できるレベル(札幌だと若干足りません)なので、達成できなくはないですが、ハードルは高いでしょう。

※注意事項:本キャンペーンの対象となるフライトマイルの事後登録は、2021年1月31日23:59<積算分(日本時間)>まで。

条件2:ANAゴールドカードまたはANAカード プレミアム(スーパーフライヤーズ ゴールドカード、スーパーフライヤーズカード プレミアム含む)でのご利用金額が500万円以上

正直、これはかなりハードルが高いですね。年間500万円というと、毎月約42万円の決済が必要ということになります。対象期間は2019年12月16日から2020年12月15日までということなので、クレジットカードのステージ判定期間と連動している感じですね。

ちなみに、条件1でふれた東京と福岡をANAカード決済のビジネスきっぷで毎週往復購入したとしても、360~370万円くらいなので、あと130~140万円の決済が必要になります。とはいっても、これは出張を自分で手配して経費精算している人の話で、会社によっては専門の部署が手配してくれたりするケースもあるので、条件1と比べてもかなりハードルが高いのは確かでしょう。

また、注意事項に”対象カードを複数枚お持ちの場合、いずれか1枚でご利用金額条件を達成してください。異なるANAカードのご利用金額の合算はいたしません。”と記載があるので、複数枚での合計では達成とならないとのこと。(家族カードは本会員に集約されるため対象)

条件3:本キャンペーンの参加登録

これはキャンペーンが表示されている人なら登録は問題ないでしょうから、期間内に登録しておけば条件を満たします。

 

最後に

2019年末に今までにないキャンペーンを打ち出してきたANA。恐らく、今回のキャンペーンでどの程度の会員が条件をクリアして、どのような特典ならば会員がよりANA便に搭乗してくれるのかを検討した結果、まずは第一弾として打ち出してきたのでは、と思います。2020年の12月に同様のキャンペーンがくるかどうかはわかりませんが、次回はまた違った特典でキャンペーンを打ち出してくることでしょう。2020年のANAは新規就航する路線もあれば、東京オリンピックの開催など、話題盛りだくさんになりそうですが、キャンペーンやイベントなどもありそうなので、定期的にキャンペーンページをのぞいてみるとよいかもしれません。

ビジネスクラス搭乗レポート:NH174便(成田からヒューストン)

ANAのビジネスクラスで成田からヒューストンまで搭乗しましたので、レポートしたいと思います。

搭乗レポート

スケジュール

ANAのヒューストン線は成田から1日1往復となっています。ANAと同じスターアライアンスではユナイテッド航空が同じく成田から1日1往復で直行便を就航しています。直行便以外では、西海岸のロサンザルスやサンフランシスコ経由、東海岸だとワシントンD.C.やシカゴなどからの乗り継ぎとなります。乗り継ぎ便ではANAだけでなく、ユナイテッド航空やシンガポール航空、エアカナダなども就航しており選択肢は比較的多いと言えそうです。なお、ANA便の東京(成田)とヒューストンは以下のように運航されています。(※2019年夏ダイヤ)

NH174 NRT 11:10 → 09:30 IAH
NH175 IAH 11:30 → 15:20(翌日) NRT

ヒューストン線機材

ヒューストン路線の機材はボーイング777-300ER型機が就航当初から投入されています。2019年の8月からロンドン線に導入された新シートにいずれ置き換わると思いますが、ニューヨークやフランクフルトなどの重要路線の導入が済んだ後、2020年下期以降になるのではと思っています。

搭乗

搭乗開始は10:40とコールされており、ほぼ案内の通り優先搭乗が開始。この日は56番ゲートからの搭乗でした。

ビジネスクラスのシート

ウェルカムドリンク

搭乗してから、荷物の整理を済ませた後、担当いただく客室乗務員の方が席まで挨拶に来て、「必要なものがあればいつでも声をかけてください」といって戻っていきました。また、ビジネスクラスの搭乗が落ち着いた頃、ウェルカムドリンクを持ってきていただきました。オレンジジュースとスパークリングワインでしたが、この日は両方いただきミモザを作ることにしました。

オレンジジュースとスパークリングワイン

機内食

搭乗も落ちついて、11:15にはドアクローズ。飛行機がスポットを動き出しましたが、午前の出発便で混雑しており、11:55頃に離陸しました。離陸した後、水平飛行に入ってからおしぼりが配られ、その後メニューが配布されました。日本発の場合は和食を選ぶとにしているので、事前にリクエストしておきました。THE CONNOISSEURSによる和食は板橋にある日本料理店「よし邑」とのコラボレーションメニュー。ちょっと残念だったのは、事前リクエストいていたにも関わらず、和食と洋食のどっちを選ぶか確認があったこと。事前リクエストは確かにされていると確認してくれましたが、もしかすると事前リクエストする人は多くないのかもしれませんね。いずれにせよ、聞く前に確認はしてほしいとは思いました。

よし邑

よし邑とのコラボレーションの日本食メニュー

アミューズ

食事の前にアミューズが配膳されます。日本食をオーダーしていたので、ドリンクはお茶にしていたんですが、トマトのピクルスとチーズはワインが合ったかも、とちょっと後悔。

右:トマトのピクルスとチーズ ハーブオイル
中央:ナッツチリパイスティック
左:フォアグラと林檎のミルフィーユ

前菜と小鉢

アミューズの後、前菜と小鉢が配膳。今回、ビジネスクラスの最後方の席だったこともあってか、アミューズを片付け終わってから20分後くらいでした。前方席はもっと早く配膳されるはずなので、参考までに。小鉢のトマト豆腐というのは意表を突かれましたが、想像よりもさっぱりとしていました。雲丹・帆立 野菜ドレッシング汲み上げ湯葉 山葵とろろ掛けは日本酒と相性が良さそうですね。

トマト豆腐 雲丹・帆立 野菜ドレッシング

汲み上げ湯葉 山葵とろろ掛け

銀ひらす粕味噌焼き 梶木鮪南蛮漬け
合鴨アスパラ巻き・じゃが丸串打
赤蒟蒻田楽 酢取茗荷

主菜とご飯

次は主菜とご飯です。主菜は牛肉治部煮、鮑柔煮・海老冬瓜巻き旨味餡掛け。あとは御飯、味噌汁、香の物がでてきます。今回のご飯は三重県伊賀産コシヒカリ(金芽米)を使用しているとのこと。牛肉と鮑が合うのか?とメニューを見たときは感じましたが、食べて納得。肉は柔らかく、鮑はほどよい柔らかさでした。

中央上段:牛肉治部煮 鮑柔煮・海老冬瓜巻き旨味餡掛け
左:御飯、右:味噌汁、中央下段:香の物

デザート

デザートは ピエール・エルメとコラボメニューのエモーション・エデン(サフラン風味のクレームブリュレ、桃とセミドライアプリコット、サフラン風味のジュレとビスキュイを使用したグラスデザート)とANAオリジナルデザートのタルトフランボワーズをチョイス。なお、ANAオリジナルデザートは毎月変わるようです。フランボワーズは甘酸っぱさもクリームブリュレの程よい甘さのせいか、コーヒーがいつもよりおいしく感じられました。

タルトフランボワーズ

タルトフランボワーズ

エモーション・エデン(サフラン風味のクレームブリュレ、桃とセミドライアプリコット、サフラン風味のジュレとビスキュイを使用したグラスデザート)

到着前の食事

1食目の後、アラカルトで頼めるメニューもあったのですが、途中就寝していたため今回は頂きませんでした。2食目は到着の2~3時間くらい前に配膳してくれます。2食目もやはり和食をチョイスしました。到着は午前ということで朝食になるためか、気持ち軽めな量になっているようです。

上段中央:鰆の伊勢醤油焼き(主菜)
上段左:俵御飯 下段中央:青梗菜と豆腐の煎り煮:(小鉢) 下段右:味噌汁

 

アメニティ

2019年3月からファーストクラスとビジネスクラスのアメニティがリニューアルされ、120年以上の歴史を持つ英国のラグジュアリーブランド、グローブ・トロッターのアメニティポーチが提供されます。(アメニティのリニューアルについてはこちらをご覧ください。)このポーチには歯ブラシセット、アイマスク、イヤプラグだけでなく、KOSEの化粧品ブランド、雪肌精の洗顔料や化粧水、クリームなども入っていて、少量ですが現地でもなかなか活躍してくれます。

グローブ・トロッターのアメニティポーチと雪肌精

 

機内サービス全般の総括

今回搭乗したNH174便のビジネスクラスはそこそこ空席もありましたが、私が座った席が17Fだったこともあり、食事などの提供するスピード(間隔)は遅く感じてしまいました。満席ならどうしても時間はかかってしまうと思いますが、機内サービスのスピード感を求めるなら前方席を選ぶにこしたことはないようです。
また、機内食の事前リクエストを忘れられていたのは2回目でしたが、事前リクエストは意外とされていないのかもしれませんね。機内食は機内でメニューを見ながら選ぶ楽しみもありますが、今回のように後方席だとオーダーも最後のほうになってしまうので、最後に食事が足りないということで調整が入ってしまうことも考えると、事前リクエストがオススメです。
さて、ヒューストン線は2020年の夏ダイヤから成田から羽田へ移管する予定とのことなので、アクセスがよくなり利便性の向上により搭乗率のもアップしそうですね。